奇譚ルーム

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 624
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023316591

感想・レビュー・書評

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  • あとがきにもあったけれど、クリスティのあの有名作みたい。この手の話は、どう変化をつけていくかとどう決着をつけるかにかかっていると思う。横書きと会話文で進むため非常に読みやすい。決着はそう着けるんだなと。あとから、値段を見てびっくり。普通このサイズ、ページ数、形状の本だと1500円くらいしそうだけど。980円は安い。第6の奇譚の解決が、『スティール・ボール・ラン』のウェカピポの能力とリンク。

  • 生き残りたければ面白い奇譚を披露するしかない。何故自分が、犯人の目的は…?
    意表を突いた横書きスタイル、ほとんどチャット風の会話のみで進められます。
    アバターのイラストがとても可愛い。私も奇譚好きなので手に取った一冊でした。
    謎や推理を軽やかに楽しめる作品だと思いますが、個人的にはもっと重い方が好き。

  • 横書き、チャット風のやり取り、ポップなイラスト。
    どれも楽しく読むためのスパイスになっていて、ページをめくる手が止まりませんでした。

    SNSの仮想空間を行ったり来たりしながら語られる奇譚の数々。
    はやみね先生の作品には珍しいタイプのお話ばかりだな、と感じました。

    めちゃくちゃ読みやすいです。子供の頃に出会っていたら、大好きになっていただろうな。

  • 読みました!奇想天外どんでん返しって感じの本です!学校の新書コーナーにあったのですが、名前と絵に惹かれました!難しい設定もあるけれど、面白くて大好きです!

  • 『小説家は、原稿のしめきりがせまってくると、ホテルに缶詰めになったりしますね。この入院は、そんなものだと思ってください。』
    こういう言い方もあるんだ....!( ≖ᴗ≖​)ニヤッ

  • 産経新聞ビブリオエッセー掲載
    https://www.sankei.com/article/20230202-2352KBTX75L3LGXYQXV2DZRSVU/

  • 精神医学の知識はないから、
    別人格の中にさらに別人格が存在できるのか、
    というリアリティについては言及しない。
    ただ、精神科医でありながら、
    自分の趣味(だよね?)のために
    患者の治療を途中でやめるというのは
    流石にありえないんじゃないかと思った。
    『消えなかったぼく』をどのように残したのかがはっきりしないけど、
    まさか主人格から切り離しに成功して、
    空想空間でだけ生きている存在なわけではないだろう。
    (そんなことができてたら探偵はもっと興奮してる気がする)
    つまり彼を助手に使う時、主人格が動くことになる。
    こんなことが許されるなら、何が治療だったんだろうと思う。
    いなくなっていった別人格はどうなるんだ。
    わからず消えたやつはともかく、
    少年やアイドルなど、本人のために…と消えた人格は。
    統合されて要素はあるからいいなんて許されるのか。

    なにより、消すには惜しいから、なんて理由で
    一人格を残すことにしてしまった精神科医が
    一番、創造主…ではなく、マーダラーだと思う。 

  • 「ぼく」が何者なのか気になってはいたけどそういう終わり方か…!はやみねさんらしい結末な気がした。

  • 緊張感のある、薄暗い雰囲気が好き。
    オチが衝撃的だった。
    それがわかった上でもう一度読み返したい。

  • おもしろい話をしないと殺されるSNSチャットルーム。横書き、アバターアイコンが実験的なミステリー。
    披露される奇譚たちがあまり好みではなかったので、私は本文だけを楽しんだけれど、そこの好みがあう人はもっと楽しめると思う。

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著者プロフィール

三重県生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「虹北恭助」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『ぼくらの先生!』『恐竜がくれた夏休み』『復活!! 虹北学園文芸部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。

「2023年 『都会のトム&ソーヤ 日めくり名言カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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