ドス・アギラス号の冒険

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 65
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (91ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784030052109

作品紹介・あらすじ

作家と画家の空想がとけあった夢のコラボレーション。ボクス船長ひきいるドス・アギラス号の行く手に待ち受ける数々の不思議。

感想・レビュー・書評

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  • ドス・アギラス号は海に乗り出した。求めるは巨大な羽をつけた空飛ぶ卵。
    乗組員はボクス船長、歴史学者のコロンバン氏、そして四人の武装甲板員の機関長ドノバン、眼力員ミルトソン、コックのマック、海釣り人のフック。
    彼らの前に次々現れる不思議たち。衝立のように迫り上がる波、竜巻と遊ぶドリル嘴の鳥、星空を真似する海、ライムの川。
    目的地に着いた!旅の目的の空飛ぶ卵を産む鳥は飛び去っていたけれど、それは愉快な旅が延びるってこと。
    旅は楽しい、冒険は楽しい。さあ、出発だ。


    椎名誠の文章に、たむらしげるが挿絵を付けた児童文学。
    椎名誠の造語たっぷりの海の不思議をたむらしげるの挿絵で解説してくれている。
    なお私はこれが初椎名誠です(笑)

  • 鷲のように大きく羽ばたきながら空を飛んで旅する夢をもつボクス船長が、ドスアギラス号で航海するSF。航海7日目ドリルバードで竜巻を弾き飛ばすのが爽快。

  • 椎名誠さんとたむらしげるさんの作品。昔からたむらしげるさんの描く世界が好きですが、文章とよくあっています。短くて物語としては物足りなさは残るけれど、不思議な旅を楽しめました。

  • 以前にA4版で出ていてスルーしていたのですが、手頃なサイズになっていたので旅のお供にもなるし入手しました。たむら しげるさんのドットの荒いCGのイラストがファミコン時代の絵を思い起こさせなんだか懐かしいような気分にさせられます。このタッチだったらCGじゃないほうが好きなのですが、夜のシーンの青がとても印象的です。3章の「竜の衝立」の海の中にも見える星の夜のシーンや、文章では表されていませんが、冒頭の夜の出航準備のシーンなど最高です。冒険も終わりは無く、次に続く予感。続刊が楽しみです。

  • 私が持っているのはリブロポート社から出ている1991.11.20発行のやつなんですが、そんなに変わらないでしょうから(2002,偕成社版は見た事ありませんが)、気にしない方向で。(すみません)

    中学のときの感想文に使用した覚えがあります。
    が、感想文(読書感想文苦手)なんかではちょっと表現できないくらい感銘を受けました。
    絵本ちっくなんですが、椎名氏が書かれているだけあって、結構な分量の字がついてます。
    でも小説では表現し切れないし、かといって、これは漫画でも、映画でも表現できないな、と思っています。個人的にですが。
    絵と文との微妙なテンポ、その余白と頁を繰るという作業の時間がカチカチっと合ってくる感じなのです。
    もともと、たむらしげる氏の絵がすごく好きなのもあるのですが、もう表紙にやられました。
    偕成社版の表紙では見切れてしまっているんですが、リブロポート版では横に長い本で、船(ドス・アギラス号)が恐竜(?)の肋骨を通って行く絵だというのが(背骨の影を踏むように進んでいるんです!)どきどきしました!
    話の中に、海が盛り上がってまるで水族館の水槽みたいに見えてるという場面が出て来て、当然海なので魚や鯨がそこから泳ぎ出てくる……空想の世界を描くとこうなるのだなぁと感動しました。
    表紙の骨もでかいんですが、この本、すごく大きなものがいっぱい出て来て、なんだか、夢がつまってるんです。
    たむらしげる氏のCG表現って固いのに柔らかい感じが好きです。素敵。

  • 冒険小説。絵本。SF。ファンタジー。
    深く心にしみるような感じはないものの、ワクワクする不思議な魅力はある。
    絵がかわいい。

  • 絵が好き

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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