ぞろりぞろりとやさいがね

  • 偕成社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032324907

感想・レビュー・書評

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  • みんなが寝静まった夜に、冷蔵庫のなかから出てきたのは、きゅうり。
    そのあとからごぼうが、とまとが、じゃがいもたちが、次々と…
    それは、家の片隅で忘れられ、食べるときが過ぎてしまった野菜たち。

    美味しく食べられるために生まれてきたのに、すごい姿になるまで放っておかれ、腹を立てた野菜たちが、料理に忍びこんでお腹をこわしてやるぞーなんて言ったら、みみず和尚に諭される。

    だれにも、間違いはある、忙しいとつい忘れてしまう。それを恨んで悪さすればこころが腐ってしまい、二度と美味しい野菜に生まれ変わることはできないと。

    みみず和尚の後をついて行った野菜たちは、大きな穴に入って、一年後は…。
    立派で大きく成長した野菜となる。


    野菜の絵が可愛らしくて、喜怒哀楽が顔の表情だけでわかりやすい。
    野菜の姿を見て何が大切かがわかる。
    最後の「ねもはもあるはなし」の豆知識もいい。

    とまとは、へたをしたにして、かさねずにおいておくとながいきするよ!


  • 腐った野菜たちの物語なので、絵は少し怖いようにも思えるけど、自然のサイクルを教えてくれる良い絵本だと思う。和尚がミミズなのも面白い。

  • 2023.10.6 3-1

  • 腐りかけた野菜たちが主人公の絵本は初めてよんだ!
    ゴボウがひからびてただの枝になった姿、
    ボコボコ芽が出て紫色になってきたじゃがいも
    張りのないトマト・・あぁ、リアルだー!
    リアルだとギクっとするのは、我が家の冷蔵庫にも時々しなびた可哀そうな野菜がいるからで・・。

    「ふむふむ、たしかにの~。たべものをそまつにするのはよくないのぉ。だからといって、それをうらんでわるさをすれば、おまえたちのこころがくさってしまうのじゃ。こころがくされば、にどとおいしいやさいにうまれかわることはできんぞ。」と、ミミズ和尚。

    「では、おしょうさまにおたずねします。わたしらは、もうくさってしまいました。いったいどうしたらいいのでしょう?」と野菜たちは尋ねます。

    あまり説教くさくはなく、ラストにちょこっと野菜を長く保存するコツや、くたびれた野菜の調理法を紹介してくれるのも◎

  • 図書館本。次男のお気に入りになりました。土に還っていく傷んだ野菜たちの姿に心が痛みました。息子たちも同じ気持ちになったらしく、これからは愛をもって野菜たちを美味しく食べよう!と親子で約束しました。

  • K
    六歳二か月

    Y
    三歳十か月

  • 野菜を大切に!
    腐っても人を恨まず、自然に還る!

    ミミズ和尚に諭されて、腐った野菜が最後はハッピー!!

  • 傷んだ野菜の顔もかわいらしい。
    野菜も食べてほしいんだから、
    食べないとなという思いになる。
    また土に帰るところは悲しいようだけど、良かった。
    野菜が好きになりそう。

  • 腐り始めた野菜たちが、土に埋められ、肥料となり、またあたらしく野菜を生み出していく世界を描いた絵本。絵がカワイイね。

  • 腐ってしまった野菜たち
    たくさんの家から集まってくる
    土に戻ればまた栄養となり
    新しい野菜となる

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著者プロフィール

ひろかわさえこ/武蔵野美術大学商業デザイン科卒業。絵本に「ぷくちゃんえほん」シリーズ、『いちにのさんぽ』(以上アリス館)「やさいむらのなかまたち」シリーズ、『ぞろりぞろりとやさいがね』『おむすびころりん はっけよい!』(以上偕成社)、紙芝居に『ごろん』『ポンコちゃんのおひなさま』『ぱん ぽこぽん』『ちゃんぷくおばけ』『たんぽぽぐみのおへやです』(以上童心社)など。

「2023年 『おいしいおとって どんなおと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ひろかわさえこの作品

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