アサギをよぶ声 そして時は来た

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036358304

感想・レビュー・書評

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  • 父親の罪を背負い、村で仲間外れにされているアサギが、何もないところから始めることのできる自分の力を信じて、モノノミカタ(=ものごとをありのままに見て、なにものにもとらわれずに、その意味するところを考えること)を駆使して運命を切り開く物語。

    面白かった。オモテから見える姿とウラから見る姿、それに立ち向かうときのモノノミカタや工夫、ファンタジーだからこそ伝わる「本当のこと」が詰まっている。キレイごとな道徳なんかじゃなくて、こんな本をあふれるほど子どもに届けたい。もっともっと注目されていい本だと思う!!

  • 「とが村」の古かこいの中で生き口となっていたサコねえに会えたアサギ

    囚われていた戦士ハヤを見つけると、だいじなことを伝えられる

    「ゆけ」

    三つの村の運命を託されたアサギが立ち上がる

    『アサギをよぶ声』三部作の第3巻、シリーズ完結編

    ハヤに教わったモノノミカタ、アサギに聞こえる導きの声、アサギに道を示す灰色の猿……とが村との戦を前にアサギが立てた作戦のゆくえは

    《ゆけ》

    [シリーズ構成]
    『アサギをよぶ声』2013年6月刊
    『アサギをよぶ声 新たな旅立ち』2015年9月
    『アサギをよぶ声 そして時は来た』2015年11月刊

    そして後日譚
    『闇に光る妖魔 アサギのよぶ声』2021年6月

  • 今までにない作品になったようなきがしました。

  • 生き残るために、一生懸命なアサギたちと、あくまで掟ありきのしも村の人たちとの対比が、現代でもありそうでニヤリとしてしまう。
    道を開くのは、モノノミカタなんでしょうか。
    猿が増えているのが、あぁそうかぁ。。と後から気づいた。

  • ちゃんと面白い!
    これで、6年生になった時、縄文・弥生を学んだら、どんな風に感じるんだろう…。柵とか、生き口とか。
    その時代にも、リアルに今の自分と同じように生きてた人がいたんだよなぁって。

  • おもしろかった。
    完結編。

    救えた人と救えなかった人と。
    なかなか1人の少女には重すぎる展開。
    なのに、よく頑張ったなあ。

    結局「声」とはなんだろう?
    直観?客観視?観察力?
    迷い躊躇いつつも、選んで進んでアサギは戦った。

    いやあ、ほんと見事。

  • 《なにもないところから、はじめることのできる自分の力を信じるのだ》
    モノノミカター望みをかんじょうに入れてはならない。

  • 主人公かっこいい

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著者プロフィール

森川 成美
東京都生まれ。「アオダイショウの日々」で第18回小川未明文学賞優秀賞。『マレスケの虹』(小峰書店)で、第43回日本児童文芸家協会賞。そのほかの作品に『さよ 十二歳の刺客』『はなの街オペラ』(ともにくもん出版)、「アサギをよぶ声」シリーズ、『ポーン・ロボット』(以上、偕成社)、『夢の発電って、なんだろう?』『光るマウスが未来をかえる』(以上、講談社)、『てつほうの鳴る浜』(小学館)など。

「2023年 『かわらばん屋の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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