あやし、おそろし、天獄園 銭天堂 番外編

著者 :
  • 偕成社
3.79
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本棚登録 : 323
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036358502

作品紹介・あらすじ

「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズに登場した「怪童」が経営する遊園地「天獄園」を舞台にしたスピンオフ作品。怪童がくばる遊園地へのお試しチケットに招かれた6人の恐怖体験を描く! 観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランド、天獄園のアトラクションは、一見どこの遊園地でもみかけるオーソドックスなものばかり。だが、銭天堂の紅子も「足をふみ入れないのがいちばん」と言っているとおり、そのアトラクションには、おそろしい結末がまっている。天獄園には、銭天堂シリーズで紅子の敵役となった「よどみ」も登場。怪童からスウィーツショップをまかされたよどみは、たたりめ堂時代のノウハウを生かし、悪意に満ちたお菓子をつくり販売する。
銭天堂シリーズよりも、ダーク色が強くなり、読者対象も高めに設定しているので、銭天堂を卒業した読者も楽しめる。

感想・レビュー・書評

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  • 「ふしぎ駄菓子屋銭天堂・番外編」とありますが、読む順番としては「ふしぎ駄菓子屋銭天堂18」のすぐ後がオススメ!
    なぜなら18巻の最後で、突如出現したあやしい遊園地・天獄園のことが触れられているからです。

    タイトルに「あやし」だけでなく「おそろし」までついているので、どんだけおっかねぇ遊園地なんじゃ…とおもっていたら、おっかない遊園地でした…
    明確に悪の心を持つ人だけでなく、無意識の悪意が天獄園に来ることで顕在化してしまい、残念な結果に至る方も…
    「天」と「獄」園なのに、「獄」のほうに重きがおかれているのは、やはりオーナーが怪童だからでしょうか…
    なにせ、銭天堂を目の敵にし、妨害行為を繰り返しているたたりめ堂のよどみさんに力を貸していた男ですからね、怪童は…

    この番外編は、続きがでるのでしょうか?
    それとも…
    いやいや、その前にお口直しとしてまず「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の19巻を読みたいものですね!(まだ発刊未ですけども)

  • ホラーかと思ってビクビクしながら読んだ。
    銭天堂は好きだけどわたしホラー苦手だし、それに想像力豊かだし(数少ない自慢)、なぜか寝る時にそばのクローゼットからさだこさんが出てくるんじゃないかとか考えちゃわないかとヒヤヒヤした。そこまでは行かなかったけど、ハッピーエンドじゃないからあんまりだったな。ジェットコースターは、乗ってた子死んだよね。悲しい。

    • りりうさん
      すずさん名前変えたんですね(*´꒳`*)すてきな名前ですね!
      すずさん名前変えたんですね(*´꒳`*)すてきな名前ですね!
      2024/01/05
    • すずさん
      莎海さん、本棚がめっちゃ面白いです!!
      莎海さん、本棚がめっちゃ面白いです!!
      2024/01/05
    • りりうさん
      本棚が面白い⁉︎(๑•ૅㅁ•๑)笑
      ありがとうございます、すずさん!嬉しいです。
      本棚が面白い⁉︎(๑•ૅㅁ•๑)笑
      ありがとうございます、すずさん!嬉しいです。
      2024/01/05
  • すごくこわいし、表現が気持ち悪い。銭天堂もこわいけど、天獄園の方がもっとこわい。こんなところは絶対にないと信じたい。
    でも、天獄園がシリーズになって続きが出たら、それは読むと思う。こわいのが、なんかクセになる。(小6)

  • 悪い子が反省しないと天獄園に閉じ込められる。
    いじめっ子が世の中にいなくなったらどんな世界になるのか。
    子ども向けでしかも想像力豊かな子には恐怖の本かも知れない。

    • すずさん
      恐怖か…
      恐怖か…
      2024/01/05
    • miyousさん
      はい。
      子ども向けの本なのに。
      はい。
      子ども向けの本なのに。
      2024/01/05
    • すずさん
      廣嶋玲子さん、すごい…
      廣嶋玲子さん、すごい…
      2024/01/05
  • 子供はもちろん大人も一緒に楽しんで読める銭天堂。その番外編とのことで読んでみました。
    本編にも度々登場する怪童がオーナーを務める天獄園を舞台にしたお話が6つあります。作中には、紅子との対決で敗れたよどみが再登場しています。
    ただ、お話自体はどれも怖いものが多く、また救いようのない結末のものが多いのです。最終話の夜風横丁劇場の人形のお話は大人の私が読んでも怖く、子供時代に読んでいたらトラウマになりそうです。

  • ぞくっとこわいおはなしですね~

  • 怪童の営む天獄園という遊園地の話。銭天堂スピンオフ。よどみちゃんここの従業員になってたのか。最後の新聞を見るとやっぱりあのこは……。

  • 自業自得とはいえ、怖いお話です。

  • 銭天堂シリーズの番外編だということで。
    人々の前に,長身シルクハットの胡散臭い男が現れて,怪童と名乗り,「天獄園」という遊園地のお試しチケットをくれる,という。チケットでは乗り物でもお土産でも一つだけ無料で使えるという。
    怪童が本編のどの辺りで登場したか全く覚えていないのだが,よどみがやってる土産物屋があったりしてそれだけでもよくない雰囲気だが,この遊園地はかなり邪悪だ。銭天堂の場合は利用者がおかしな目にあっても,そりゃちゃんと説明書を読まないのが悪いだろと思えるのだが,天獄園ではきちんとした説明がされない。そもそも,怪童が目をつけて招待するような人は,何かしら問題のある人のようなのだけど,それにしても酷すぎる。救いがない。どうなんだろうなこの作品。
    「結びの観覧車」
    「地獄コースター」
    「闇憑きポップコーン」よどみの店,一応救いのある話
    「とある駄菓子屋にて」銭天堂でのひとコマ
    「マダム・デビーの占いテント」
    「ミッシング・ゴー・ラウンド」
    「夜風横丁劇場」これもまぁ,一応救いのある話

  • 銭天堂の番外編。ブラックな廣島玲子さんの作品。児童書なのですが大丈夫?と思わせられる内容でした。「鬼遊び」シリーズにちかいかな。天獄園に魅せられた人の物語ですが、中に救いのある物語もあるのですが、そのまま闇に呑み込まれて帰ってこれない子や大人達も。番外編たる所以はよどみさんが天獄園に再就職?してることと紅子さんと墨丸との会話が若干有るところ。あとは今後、本編で出てくるであろう怪童と天獄園の紹介的なところ。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。『水妖の森』で第4回ジュニア冒険小説大賞、『狐霊の檻』で第34回うつのみやこども賞受賞。作品に『送り人の娘』、『おっちょこ魔女先生』、『盗角妖伝』、「怪奇漢方桃印」シリーズ、「秘密に満ちた魔石館」シリーズ、「十年屋」シリーズ、「鬼遊び」シリーズ、「妖怪の子預かります」シリーズなどがある。

「2023年 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂1・2・3(3冊セット)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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