紅の魔女 (青の読み手)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 86
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037273507

作品紹介・あらすじ

選ばれた者しか読めない魔法の本<サロモンの書>と
ものいうネズミ、パルメザンとともに旅にでた少年ノア。
たちよった街は、かつて魔女狩りがおこなわれ
いまは、新女王来訪にわきたっていた。
ノアは、そこででなぞめいた女性に出会う。
『青の読み手』からつづく
1冊の本をめぐり紡がれる長編ファンタジー第2弾。


「悪用されるくらいなら、サロモンの書は
永久にうしなわれたほうがましだ。
悪魔を呼びだせる書物には、世界をほろぼす力があるのだから。」
(ちっ、そうきたか。)
 ノアは、すばやく考えをめぐらせた。
(本文より)

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    ちょうどいいボリュームの児童向けファンタジー。
    未熟な主人公が、ブレずに自分の正義をもって、つまづきながら成長していく姿に好感が持てる。
    そして”悪”の正体がちらついている感じも、今後の展開がどんどん膨らんでいきそうでこちらにも期待。
    あまり長くなりすぎないで欲しいけど(笑)、シリーズの今後が楽しみ。

  • きまぐれな魔法の本“サロモンの書”の示す通り、ノアはナントの魔女を探しにネズミのパルメザンと旅に出る

    ノアに差し向けられる刺客、ラベンヌの王宮でセシルは権力闘争に身を投じている、魔女との出会い、暗殺の計画、とらわれるノアとパルメザン、サロモンの書の呪文、ルドン派の修道女に伝わる伝説、ルドン派僧の修道院長、ザスーン帝国の陰謀。

    〇俄然、面白くなってきた。いろんな立場の人々の思惑がからまっている感じ。
    セシルとノアは、また出会うかな?
    パルメザンは闇の術から生まれたけど、イイヤツ!

  • なにしろノアが所謂良い子じゃないのがイイ。適度に逞しく未熟で思い切りが良い。

  • 『青の読み手』シリーズ第2弾。
    サロモンの書に浮かんだ『ナントの魔女』という言葉を頼りにパルメザンと旅に出たノア。途中、かつて魔女狩りが行われた街に立ち寄る。その街の権力者はある陰謀を企てていた。

    魔女狩り、拷問など恐ろしいワードも出てくるが陰謀に立ち向かうノアやパルメザンにハラハラドキドキして2作目もとても面白かった。伏線もあって楽しめた。

    ノアがなぜサロモンの書を読めるのか?はまだ明らかになってないし、今後の修行やノアをよく思ってない人々からの扱いはどうなるのか⁇
    謎はたくさん残ってて今後も非常に楽しみな作品。

  • 「サロモンの書」が読める〈青の読み手〉であることがわかった少年ノア
    ものいうネズミのパルとともに「ナントの魔女」をさがす旅に出る

    立ちよったリバーレイの街はブーケ子爵の領地で、ブーケはおかかえの錬金術師オルガトフと悪だくみを練っていた

    『心して修行にはげみ、予告された未来を見よ。では、うつろな城で。』

    サロモンの書を追ってパラダイン城に忍びこんだノアとパルは……

    《『青の読み手』から続く、一冊の本をめぐり紡がれる長編ファンタジー第二弾。》──カバー袖の紹介文

    近世フランスを思わせる王国を舞台に、魔女の伝説に陰謀渦巻く権力争いがからみあい、テンポよく進行する物語は一気読みまちがいなし

    著者は『ニコルの塔』で第5回ちゅうでん児童文学賞大賞(2003年)、第22回新見南吉児童文学賞(2004年)を受賞した小森香折

  • 先日、『青の読み手』を読み終えて、まさか続きが出ていたことを知り、そのままの勢いで読みました。こういうお話好きだな〜

    今回は街を出てナントの魔女を探しにいくお話。
    ノラの賢さやずるさが、ただ正義まっしぐらな主人公でなくて、それもいいポイント。
    セシルも正当なおとなしくて品のある女王ではないところがいい。

    まだ続きそうな展開に今後が楽しみです。

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著者プロフィール

東京都に生まれる。『ニコルの塔』でちゅうでん児童文学賞大賞、新美南吉児童文学賞を受賞。作品に「青の読み手」シリーズ、「歴史探偵アン&リック」シリーズ、『夢とき師ファナ』『時知らずの庭』『ウパーラは眠る』など、翻訳に『リスベート・ツヴェルガーの聖書物語』などがある。

「2023年 『黒の皇子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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