本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037273903
感想・レビュー・書評
-
当たり前は当たり前じゃない。
何の根拠もないジェンダーの役割。
親から子へ、祖父母から孫へと家庭の中で無意識に植え付けられている。
しゃべる猫と出会って少年は考えたことなかったことを考える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
祖父母の家の近くで猫に「わたしは、未来のお前なのにょー」と話しかけられ、困惑する颯太。
勉強や野球部の自分のこともあるのに
家では働きだした母と中学受験を控える妹と
家事を一緒に共有するようになり、ますます大変さが増す颯太。
祖父母の家に行くたびに出会うしゃべる猫。
少し下がってしまった成績、後輩に先を越された部活。
家事をこなす祖母と、何もしない祖父の喧嘩に巻き込まれ
男だからジュースをおごるとか、ボタン付けはお母さんの役目とか
植え付けられた価値観に惑わされながらも
しゃべる猫の正体は、実は未来の孤独な祖父だとわかり、祖父母を巻き込んで颯太が考えをまとめて納得していく様子。
少しずつ、少しずつ。
言いたいことがあります!とつながる話だった。 -
大人や知っている人に言われると反発したり、素直に聞けなかったりすることが、別世界からの声として入ってくると、妙に受け入れてしまう、
その気持ちをよく表現してるし、
家事労働とは何か、を考えないといけない今を生きる子どもたちを表現してると思う。