軽装版 蒼路の旅人 (軽装版 偕成社ポッシュ)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037500801

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしいチャグムの成長の物語。バルサもシュガもいない状況で皇太子という宿命の中で彼がどう何を思い、どう判断するかが伝わってくる。
    すべての彼の判断がラストシーンに繋がる。

  • チャグムがぐんっと成長する一冊。

    先が気になってしかたない…

  • 皇太子チャグムは、父との不和の末、罠と知りながら、隣国サンガルの救援に向かう。
    罠に捕らえられたチャグムは、大国タルシュの捕虜となり、敵国の第二王子と対面し、タルシュの傘下に下るようにと言われる。しかし、そのとき父王は暗殺されることとなってしまう。
    清廉すぎるチャグムは清濁併せ呑むことができず、自分なりの道を進むことにする。たとえそこに道はなくとも。

    国交や、その国の歴史や民草などの描写が本当にすごい。
    たくさんの民族が、それぞれの文化や伝統をもって大切にしていることなどが、フィクションとは思えないほどリアルによくわかる。

  • 久しぶりに読んだ守り人シリーズだけれど、思った以上に読みやすくて面白かった(^^;。チャグムが真っすぐでピュアに育っているのが嬉しかったりするあたり、年を取ったなあ、と思ったりしました。

  • 役目が全部終わったら、海の泡に溶けてきえてしまいたい。

  • 11月-8。3.5点。
    罠とわかりながら、サンガル王国へ向かうチャグム。
    タルシュ王国の捕虜となる。
    成長したチャグムの、民を守ろうという気概に感動。
    天と地の守人へ続く序章という感じ。

  • チャグムの物語。すっかり成長して、自分や家族を越えて国のこと、民のことを考えられるようになって、立派な大人。中盤過ぎても、なかなか核心に迫ってこなくて、どうなるの?って思ってたけど、なるほど~こうなるのねという終わりでした。続きが気になる。

  • 2013.2.6読了。
    バルサは出てこない、皇子チャグムの物語。
    出て来た時は大人に連れられるしかできなかった少年が、大きくなって滅びに瀕している祖国のために色々考え、行動できるようになったなぁと成長ぶりが嬉しくて、で少しさみしい感じ。

  • 15歳という少年にもかかわらず次から次へと襲い掛かる試練を受け止め、飲み込み、成長していくチャグムが健気で胸が痛みます。自分の立場と成すべきことを決意し旅立ったチャグム。新ヨゴの運命はどうなっていくのか、すぐにでも次巻を読みたい気持ちになりました。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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