アンデルセン: 夢をさがしあてた詩人

  • 偕成社
4.00
  • (2)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 20
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038141706

作品紹介・あらすじ

貧しい靴職人の子として生まれながら、世界的童話作家となったアンデルセン。だが、生涯、恋にはむくわれず、放浪の旅をくり返した。アンデルセンの内面を描く伝記の決定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 児童図書館員研修での「伝記」のおすすめリストにあった1冊。

    このシリーズの「リンカーン」もそうでしたが、伝記に対する私の認識が大きく変わりました。

    私が学生の時、初めて乗った飛行機で途中まで一緒だった女の子が、アンデルセンの研究のためにデンマーク語を勉強していて、デンマークに留学する途中だと知って驚いたことを覚えていますが、この本を読んでいたら、私もそんな気持ちになったかも。

    今は絶版のうえ、公共図書館でも蔵書にないところが少なくないのが残念。

    読めてラッキーだったと思いつつ、復刊を願います。

  • 「貧しい靴職人の子として生まれながら、世界的童話作家となったアンデルセン。だが、生涯、恋にはむくわれず、放浪の旅をくり返した。アンデルセンの内面を描く伝記の決定版。」

  • ゴッデンが書いたので、期待して読めはじめたのですが・・・
    訳が要領を掴めず、大変読みずらかったので、光吉夏弥さんの「白鳥になったアヒルの子」で読み直しました。
    感想はそちらに書きます。

  • 人魚姫や親指姫など、儚げで繊細なお話を描いたアンデルセンは自分の中では精霊のようなぼんやり柔らかな人間像だったので、実に人間くさい伝記にびっくり。彼の悲惨な生まれ、家庭環境、貧しさ、無知と無教養から来る自信過剰と独りよがり。本の殆ど半分程まで、アンデルセンは惨めで劣等感を感じ、打ちひしがれてながらも、周囲の忠告を聞かず、俳優や歌手、詩人を目指すばかり。彼はとにかく有名になりたかった。名声が欲しかった。子供のころからバカにされ、のけものにされていたコンプレックスの表れだと思う。これを読むと、才能というより彼のがむしゃらで愚直な熱心さが彼を作家にしたとしか思えない。学校にも遅れて入学し、学び、彼の作品が徐々に認められ、社会に認知され、有名になり生活も安定すると同時に、彼はだんだんと謙虚さも持つようになる。
    多くの伝記はその人がさも初めから才能を秘めて生まれてきたかのような書き方をするなか、この伝記のばか正直(なのかな?)な描写は、アンデルセンをより私たちに近づけくれる。

  • アンデルセンはやっぱりディスレクシアだったんだ・・・
    あと、かなり褒められたがりだなー
    でも、将来何になるの?
    『有名になる!』
    っていう志し方は好きだなー。

    『絵のない絵本』ができたときの話や、
    アンデルセンは旅人だった点とか、
    作家(詩人?)の伝記は
    その作品がいかにしてできたかってところに
    焦点を当てるとおもしろいのかもしれない。

    (読んだあとに、作品に触れたくなった。)

全6件中 1 - 6件を表示

ルーマ・ゴッデンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×