子どもがひきこもりになりかけたら マンガでわかる 今からでも遅くない 親としてできること (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 119
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040679099

作品紹介・あらすじ

大学進学、就活、就職。環境の変化でつまずき、ひきこもりになる若者が年々増えています。
本書では、ひきこもりに悩む当事者家族を支援している、認定特定非営利活動法人育て上げネットが運営する親の会「結」相談員の協力を受け、今何が親に必要なのかをイラストレーター上大岡トメさんが執筆。
ひきこもりの解決につながる、具体的な行動や言葉のかけ方などを実例たっぷりのマンガでレポートします。
「言葉かけ」「接し方」「心構え」が詰まった1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画が書かれているので簡単に読めます。親ならば読んでおいて損はない内容。ついつい口出ししがち、子どもの今を見るんじゃなくて未来ばかり見ていて、「今この瞬間の子ども」が置き去りにされてしまう。自分にも身に覚えがあるので、きをつけたいものです。

  • 今を見ること。

  • 参考にはなるけど
    お母さんがお母さんがって言われると
    もうしんどくなります。

  • 初めて得る知識はなかったけど、余白も多くそうだなと納得しながら読めた。
    新たな知識を得る本というより、はたと手を止めてそうだったと思い出すのにちょうどいいかんじ

  • GWに本を整理して、ブックオフ行きと決定。

    いくつか抜き出しておく。
    子どもの先ばかり見ない。今を見る。
    親子の間に、以心伝心はない。
    待つ、聴く、尋ねる。
    マイナスの感情とどう向き合うかを教える。
    今からでも遅くない

  • エネルギーが少ないのも個性。
    受け入れてくれる社会になって欲しい。

  • ひきこもりの方やその家族を支援するNPO「育てあげネット」の活動について書かれた本。上大岡トメさんのユーモラスであたたかい絵柄で描かれた漫画になっているので、一般の方にも読みやすいと思います。こういう本は入り口のハードルが高いと必要な人に届きにくくなってしまうので、こういう形で活動紹介をしたのはいいアイデア。

    支援の形はいろいろですが、マンガで描かれていることをただなぞってもうまくいかないかもしれず、なんらかの形でやはり行政や民間の支援を利用した方がいいのだろうなと思いました(もちろん、その支援の質そのものが問題になっているわけですが)。

    まったく個人的な感想ですが、本人に聞こえるように独り言で「今日の夕飯は何にしようかな〜」などと呟くというのは、自分が当事者だったらけっこうイラっときそう。「うるせぇな、わざとらしい」とか思ってしまうかも。
    あと、日本の場合はどうしても仕方ないのだろうけど「お母さんを責めるのではない」「お母さんに全てを負わせるわけではない」とエクスキューズしつつも結局は「お母さんが接し方を変えることで本人が変わる」という方法論に終始している感じがして、ため息が出ました。

    「お母さんが変わらないと!」って、母はいろんなところで言われてると思うし、これではやはり多くの母が「お母さんのせいでこうなった」と思われていると感じるんではないだろうか…ちょっとモヤっとしました。

  • 図書館で借りた本。
    今の子は弱いからひきこもりやニートになると思われているけど、いまの子ではない自分でさえも、仕事を変わる時になかなか決まらなかった時期、心が壊れそうになっていたのを思い出した。ましてや初めて社会に出るうちの子が何度も何度も不採用、不合格通知に耐えきれるのか。今から心配になってきた。もっと勉強をして、その時にそなえなきゃな。

  • 不覚にも泣いてしまった。
    子どもを親である自分とは違う一人の人間として見ることの大切さ。
    話を聞くことがコミュニケーションの第一歩。
    耳には届いているから、ひとりごとのように声を掛け続けると、やがてポツポツと反応が始まって、いつか本当の気持ちを聞くことができる。
    ひきこもりに限らず、心を閉ざしてしまった人の支援にも使えそう。

  • 借りたもの。
    ひきこもり予防・対策の要点をまとめたインタビューコミック。
    ひきこもりの原因と脱却への道筋……それは結局、対人関係、特に親子間のコミュニケーションが大きな影響を与えるようだ。
    冒頭から、「ひとくくりに今のコドモたちが弱くなっていると見ない!」「コドモたちの今と親の若いころの時代が違っているギャップに気付くことが大切!」という、前提と核心を突きつける。
    コドモとの本質的なコミュニケーションの取り方を、ケース毎の4コマ漫画(OK,NGでの対比)や、引きこもりから脱出した家庭の事例を取り上げたコミックエッセイなど。読みやすい。

    思えば、高度経済成長期・バブル崩壊直後の親御は、「就職が安定している」と言っても、会社の風潮と見栄などから“競争社会”を教育に持ち込んでいたのではないだろうか。それが“厳しくしつける”になり、現代がその反動のような“叱らない子育て”を誤った極論にした“褒めるだけ子育て”にしたのではないだろうか?
    どちらも子供の感情との共感は無い。

    この本を手にとったのは、自身の中に抱えたモヤモヤを解消するためだったと思う。
    読んでいて「あの時、こんなふうに言って欲しかった……」と考える。
    ちょっと代弁してもらった気がする。
    私がこれらを活かせるかどうか、コミュニケーションを、気持ちを汲めるかは私次第。

  • 育て上げネットのHPを見ていて偶然発見した本。ひきこもりになった子自身だけじゃなく、それを見守る母の心持ちが変わることで、なにかが変わりそう。

  • 今の子どもが弱いんじゃない。
    ダメなのは昔の考えを今の子どもに押し付ける親たち。
    自分自身が経験あるからこんな親にはなるわけにはいかない。

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著者プロフィール

上大岡トメ Tome Kamioooka
イラストレーター。ふくもの隊隊長。神社めぐりマニア。東京生まれ。東京理科大学で建築を学ぶ。現在は山口県在住。趣味はバレエとヨーガ。著書は『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』(幻冬舎文庫)、『のうだま1、2』(池谷裕二氏と共著 幻冬舎文庫)、『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)など多数。ふくもの隊としての著書も多数あり。
新参の「ふくもの」が一気に増え、我が家の古参の「ふくもの」たちと一緒に縁起のいい学校ができそうです。

公式サイト「トメカミカメト」
http://tomekami.com/

「2021年 『【マイナビ文庫】日本のふくもの図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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