- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040727110
作品紹介・あらすじ
自死を遂げたはずの龍之介は、羅生門の下で目覚めた。門を通じて事件を目撃した龍之介は、現代の田端に茶川龍之介として蘇る。羅生門現象と呼ばれる事件を食い止めるため、一人の女性を救うため――彼は推理する!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
うーん…。
なんだろう、ひさびさに世界観に入り込めない小説だった。
もう少し硬派?なミステリーだと勘違いしてたかなぁ。 -
設定も謎が多いし独特な内容で風変わり。
ただ龍之介に愛嬌があって、なにか憎めない感じになってます。 -
推理じゃなくて、存在そのものが時代錯誤。とある事件を防ごうとするために芥川が現代に転生し、テレビやスマホやファストフードを知ってだんだん馴染んでいきつつも基本的には時代錯誤なのが面白い。
-
自死を遂げたはずの芥川龍之介が、現代の田端に茶川龍之介として蘇ったという突飛な設定。
全体的に軽いノリで、茶川と弥生の掛け合いや、時代のギャップに戸惑う茶川が面白い。特に、平野レミの料理番組を見て夕飯を作ったり、こっそり村上春樹を読んでる茶川が可愛い!
髪切り婆に鬘燃やし、水風船爆弾魔、メッセンジャー潰し。同じエリアで同時多発的に起こるいくつかの奇妙な事件が、すべて繋がっていく様子は、パズルのピースがはまっていくみたいで気持ちがいい。
芥川龍之介の作品は、昔「羅生門」を読んだかなーという程度。もっとちゃんと読んでおけば、作中の羅生門の解釈も、もっと理解できたかも知れない。「羅生門」とか「蜜柑」とか、芥川龍之介の作品をちゃんと読んでみたくなった。 -
死に損なって転生した芥川氏が周りで起こる事件を解決する結構お気軽なミステリだと思っていた己を恥じたい。ていうか、良い裏切りに遭いました。
ちゃんと読まなければ、芥川小説。 -
自殺直後、現代の田端に転生した芥川龍之介。その設定だけでも面白いはず。現在の技術や人々の様子に戸惑いながらも、それなりに謳歌?してる処も面白い。多視点で語られる物語が一つに収束していくテンポも良かった。(「僕が恋したカフカな彼女」既読なのに全然覚えてない。リンクありなのね。)
-
2018年70冊目。現代に転生した芥川龍之介というぶっ飛び設定から、途中までドタバタコメディだと思って読んでたけど、途中から鋭い考察が混じってきたのはやっぱり森さんだなぁと。最後のぶっ飛びは謎過ぎるが。