- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040732527
作品紹介・あらすじ
退職したばかりの元営業・空也は、精進料亭“あじさい亭”で雇ってもらうために鎌倉へやって来た。
しかし店主である僧侶・蓮沼竜玄は拒否! ついには、椎茸干しに集中して相づちさえされなくなる。取り繕った理由を話していた空也も、つい言わないつもりだった、この店でなければいけない本当の理由を口にしてしまう。
「このまえ大好きだったばあちゃんが死んだ。堪らなくて、なのに出てきた精進料理が旨くて。味は違うのにばあちゃんの味を思い出した――」
空也の独白に竜玄は……?
感想・レビュー・書評
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鎌倉という土地も、竜玄さんが語る精進料理のお話も奥が深くて面白かった。ひとつの道を極める人は素敵だと思う。
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空也さんの真っ直ぐ突き抜けるワンコ感と、竜玄さんの静謐な猫感が妙にあっていて面白かったです!
すらすらと読めました!
精進料理って奥深いですね!
はまると抜け出せなさそうな奥深さでした!
少しホロッとする泣ける話もありましたが、全体的にホッコリとする内容でした!
悩みが解決する精進料理屋さん…行ってみたいです! -
色々考えさせられる本でした。
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大好きなおばぁちゃんの葬式で出会った「精進料理」にほれ込み、押しかけ弟子となった空也。
まっすぐな空也とクールな僧侶 竜玄のコンビがなかなか。
ただし、今までほとんど料理したことなかった空也が
数日で1品を任されるとか「ないない」と思うけど(笑)
ちゃんとした精進料理ってそういえば食べたことない。。。 -
空也の真っ直ぐな所と、竜玄の透き通るような清廉さが良い。互いに好ましいと思っているのが伝わるので、素敵なコンビになってます。
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精進料理の店で働きたいと押し掛けた空也。最初は精進料理のイメージではないな。と思ったけれど、人のことを考えてその人たちのために行動するところを見ると、そんなことないかも。と思い始めた。素直な空也は、料理に真摯に向き合う竜玄と一緒に成長していきそう。不思議なことも何度か起きたけれど、ここではそんなことが起きてもおかしくない。となんとなく思ってしまった。
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ふむぅ... 読みようによってはなかなかに深い。だろう。なんてったって僧侶だもんね。けど。茄子のヘタの天ぷら美味しそう☆