鎌倉お寺ごはん あじさい亭の典座さん (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 74
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040732527

作品紹介・あらすじ

退職したばかりの元営業・空也は、精進料亭“あじさい亭”で雇ってもらうために鎌倉へやって来た。
 しかし店主である僧侶・蓮沼竜玄は拒否! ついには、椎茸干しに集中して相づちさえされなくなる。取り繕った理由を話していた空也も、つい言わないつもりだった、この店でなければいけない本当の理由を口にしてしまう。
「このまえ大好きだったばあちゃんが死んだ。堪らなくて、なのに出てきた精進料理が旨くて。味は違うのにばあちゃんの味を思い出した――」
 空也の独白に竜玄は……?

感想・レビュー・書評

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  • 鎌倉という土地も、竜玄さんが語る精進料理のお話も奥が深くて面白かった。ひとつの道を極める人は素敵だと思う。

  • 空也さんの真っ直ぐ突き抜けるワンコ感と、竜玄さんの静謐な猫感が妙にあっていて面白かったです!
    すらすらと読めました!
    精進料理って奥深いですね!
    はまると抜け出せなさそうな奥深さでした!

    少しホロッとする泣ける話もありましたが、全体的にホッコリとする内容でした!
    悩みが解決する精進料理屋さん…行ってみたいです!

  • 色々考えさせられる本でした。

  • 大好きなおばぁちゃんの葬式で出会った「精進料理」にほれ込み、押しかけ弟子となった空也。

    まっすぐな空也とクールな僧侶 竜玄のコンビがなかなか。

    ただし、今までほとんど料理したことなかった空也が
    数日で1品を任されるとか「ないない」と思うけど(笑)

    ちゃんとした精進料理ってそういえば食べたことない。。。

  • 空也の真っ直ぐな所と、竜玄の透き通るような清廉さが良い。互いに好ましいと思っているのが伝わるので、素敵なコンビになってます。

  • 精進料理の店で働きたいと押し掛けた空也。最初は精進料理のイメージではないな。と思ったけれど、人のことを考えてその人たちのために行動するところを見ると、そんなことないかも。と思い始めた。素直な空也は、料理に真摯に向き合う竜玄と一緒に成長していきそう。不思議なことも何度か起きたけれど、ここではそんなことが起きてもおかしくない。となんとなく思ってしまった。

  • ふむぅ... 読みようによってはなかなかに深い。だろう。なんてったって僧侶だもんね。けど。茄子のヘタの天ぷら美味しそう☆

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著者プロフィール

東京都生まれ。
2017年に『週末陰陽師  とある保険営業のお祓い日報』でデビュー。
著書に『平安あかしあやかし陰陽師』、『平安後宮の薄紅姫』、『平安・陰陽うた恋ひ小町 言霊の陰陽師』、『平安後宮の洋食シェフ』、『王立魔術学院の《魔王》教官』、『晴明の事件帖 消えた帝と京の闇』など多数。


「2022年 『平安姫君の随筆がかり 二 清少納言と恋多き女房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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