紅霞後宮物語 第十四幕 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 158
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040746029

作品紹介・あらすじ

あれから七年。小玉が養育する令月は七歳になった。
紆余曲折はあったものの小玉は皇后となり、文林と穏やかに年を重ね、円熟した夫婦関係を築いていた。
その反面、激務の重なる文林には確実に老いの陰が迫っていた。

 そして迎える文林の死――

世代はめぐり、すべては然るべき姿へと変わっていく。

「母后陛下。あなたはもとより、自分勝手な方ではありませんか」

女たちが選ぶ道はどこに続いていたのか。
後宮大河物語、堂々完結!

感想・レビュー・書評

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  • 完結した!なんか、最後はまあ、好みではないが、ものすごく先の先まで行ってしまって、そんな感じでよかろうか、とも思う。なんというか、生々しいというか、夢がないというか、人生そんなもんかと思わんでも無い。小玉のありようは、「これでいいのだ!」という感じか。後宮というよりは、後宮に就職した人々の話的な雰囲気でもある。
    次は零へ!!

  • 最終巻というよりも最後のまとめになってしまったのが、残念。

    文林が亡くなって、小玉が後宮を去る所で終わった方が良かったな。

    星を4つつけたのは、あくまでお疲れ様というだけで、作品としては2に近い3です。

  • ようやく読み終わり
    14巻まであるから話の途中を忘れてたりして
    この人誰だっけ?が発生
    まさか文林が急死するとは…
    一気に1巻から読まないとダメな気がする

  • 13,14と一気読み。やっとこの二人会話するようになったなぁと思ったらもう結構な年齢という有様。もう少し若いうちからという思いはありつつ、まぁ穏やかな感じで年取っていけて良かったのかな。小玉としては幸せとは言い難い一生だった気がしますが、波乱万丈を生き抜いて、小玉らしい人生だったかなと思います。

  • 軍人皇帝の第十四弾。

    とうとう最終章。
    前作で、養母である小玉を皇后にして、
    皇帝の娘に箔をつけるという作戦があったが、
    それに七年もかかった理由がうだうだと書かれている。
    正直、どうでも良い感じ。

    そして今更、寝所を共にしたり、
    市井での小玉の呼び名「ばあさん」で呼ばれたり、
    相変わらず痔の薬を塗ったりと盛り上がらない。

    一度は夫婦となった女王の国と王の国の隣国同士の話は、
    二人の息子が死んだことをきっかけに、
    女王は息子の嫁に毒殺され、
    王のもとに送り込まれた美女は役目を果たしたと自死し、
    王はそのあとを追うと、
    あっさりと片付けられた。

    そして、皇帝文林の崩御。
    具合の悪い感じが匂わされていたので予想はしていたが、病死。
    そして小玉は「自由にさせてやれ」という遺言で、
    後宮を出て畑を耕していた。

    何だか結局作者が何を書きたかったのか、よくわからない。
    小玉の人生だったのか、小玉と文林の関係性だったのか。
    そうは言っても、自分も何が読みたかったのか、よくわからない。

  • 神格化された皇后のお話だったはずなんだけど、
    そのあたりの伝説はほわっとした感じだし、
    実際は、もっと泥臭くて、伝説って感じではなくて。

    でも伝説って、元をたどればそういうものなのかもしれないですね。

  • なんというんだろう、ここ数巻は、作者がキャラクターたちをストーリーの束縛からから開放していく作業だったのかもしれない。正直、あんまり面白くはないのだけど、権力もののエンディングは悲劇と相場が決まってるので、しゃーない。

    後宮は人を不幸にするっていうのは、まあそうかもしれないな、皇帝も含めて。
    漢の呂皇后の「人彘」なんか、創作っぽいもんなあ……


    あと、最初の方の巻で関皇后は文林の亡き後に権力の座にしばらくとどまったように読んだことがあった気がするのだけど、気のせいかな?

  • 完結巻です。
    中華っぽい世界のお話で
    なまえとか国とか、途中でわからなくなりつつも
    読み切りました。
    最後はどんな人にも等しく平凡なものなのかもしれないなと。

  • 十三、十四巻は物語を終わりにするための尺だったなと。

  • 楽しみに読んできてましたが、巻数を重ねるに連れて面白くなくなっていき、そして「堂々完結」に期待しながら読んだのですが、完全に消化不良…。打切り感満載ですねぇ…。
    最初とても面白かっただけにとても残念です。

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著者プロフィール

2014年、『生生流転』で瑞々しい人物描写と緻密かつ魅力的な世界設定が評価され、第2回ラノベ文芸賞金賞を受賞。改題及び改稿を加えた本作でデビューとなる。

「2023年 『紅霞後宮物語 第零幕 六、追憶の祝歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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