- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040821337
作品紹介・あらすじ
リアル任侠ヘルパーは見た!
裏(ヤクザ)の地獄、表(シャバ)の私刑
注目の暴力団博士による、生々しき調査録。
リアル任侠ヘルパーとして働く元ヤクザ。
彼の貴重な成功事例には、暴力団離脱者が経験する様々な問題が凝縮されている。
暴排運動は更なる高まりを見せているが、暴力団離脱者の社会復帰は相変わらずまったく手当されていない。
「受け皿なくアウトローを生みだす方がよっぽど危険」と著者は指摘する。
暴力団博士とメディアから命名された注目の研究者が、切実な裏社会と表社会の実状と課題を明かす。
<受け皿なき社会を生みだす方が危険だ。>
■オラオラ・ヤクザとチャッカリ・ヤクザ
■「人さらい」や「金庫」というシノギ
■アウトローという新たな脅威が台頭している
■なぜ人は犯罪を止めるのか」という理論
■息苦しい社会、危険な社会にNOを
感想・レビュー・書評
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社会を不寛容にすると危なくなるは確かに説得力あり。でも不寛容鬼成尾だろうなあ。
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東2法経図・6F開架:368.5A/H73y//K
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ヤクザだった人が、やはり人と出会いながら、非合法かもしれないが、自分の才覚で、金を稼ぐ道を見つけて、たくましく生き抜いてきた自伝部分は面白い。
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介護現場でのエピソードを楽しみにしていたがほぼない。極道一代記としては興味もあったが、どうやら著者の興味はやくざのドロップアウトまでで、人権などの言及も薄い。
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第二部の「ヤクザの辞め方」が面白かった.暴力団離脱者の社会復帰を正しく促進するためには,プッシュ要因とプル要因を念頭に置く必要があると提言している(p246)が,前向きな考え方だと思った.警察のやり方は,暴力団の排除に集中して,その後のことは考慮していない.新たな疑似暴力団の誕生を促進することになっては,元も子もないはずだ.
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著者の以前の本もそうだったけど、一冊の本をとおして何をやりたいのか全然見えてこない。一人の人間の方ライフヒストリーなのか、昔より文献と今の現状の比較なのか、複数の事例を集めて典型例を抽出してパターンを抽出するのか。なにを試みているのか、一冊の本の中にちぐはぐなことがいくつも詰め込まれていて、ぜんぜんわからない。
ただ、離脱者の人たちとのリアルな接触かあり、現実に寄り添った内容を書けることは、著者の方大きな売りだろう。
だから昔の文献とか持ち出さず、オーラルヒストリーを集めるみたいな感じにしたらよかったのではないか。才能を発揮上手く使えてない感。