- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040823003
作品紹介・あらすじ
「ブランド地名」の拡大、「忌避される地名」の消滅、市町村合併での「ひらがな」化、「カタカナ地名」の急増。安易な地名変更で土地の歴史的重層性が失われている。地名の成立と変貌を追い、あるべき姿を考える。
感想・レビュー・書評
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偶然筆者のトピックと自分が通り過ぎた場所が、似ていたなと思う。
地名の由来はなるほどと思ったが、この本はさらに予想外の効果をある一定の読者にもたらす。
本の趣旨とは異なるが、地名は現在に至るまでの思い出と連動している。この本を読むことで、すっぱい記憶など悲喜交々を思い出すことができる。
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えー、面白くなかった。。
途中で読むの止めようかと思ったゎ。
途中まで、☆2つにする気満々。最後の方だけ「本」っぽくなったから、辛うじて総合3に上げた感じ。
なんてか、ただ脈絡もない事実を前半は羅列してるし、あまり大した事実でもないし、(もちろん、史実を調べること自体が大変だったりプロの技なんだろうということを置いといて。一般向けに出しといて、だから何だ、て感じ。)
しかもそもそも、「事実」がわからないことが多すぎる地名の論争のなかで、特段環境証拠や客観的理論にのっとることなく、僕はこう思うんだよね、ていう一言が載っているだけ。
これは...ブログ感すごくて。
本、なのか?!ていう。
最後の方だけは、やっと若干だけそういう論調になってきてホッとしたけど、まだ足りない。
そもそも、昔の地名が失われて、、てひたすら強調してるけど、その論拠は???
考えようによっては、桶屋町、とか、単純に桶屋街があったからそう名前つけた、とかいうレベルのもので、由緒云々の話でないとも言えるなかで、保存の意義は???とちょっと思ってしまいました。保存したくなるようなやつなら保存すればいいし。もうちょっと、真面目な本かと思ったし、それらの論調に根拠が得られるのかなと思って読んでみただけに、残念。 -
知人が持っていたものをたまたま借りることになり読んだ一冊。
わかりやすさ、管理のしやすさを追及することによって、大事な歴史や文化、伝承が失われていくことを憂えている。 -
地図帳の深読み(帝国書院 今尾恵介リンケージ本)
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地名にもキラキラネームの波は押し寄せて
います。
市町村の合併などで新しい名前の地名が生
まれます。その名称はまさしくキラキラネ
ームのオンパレードです。
ひらがなだけで表現する⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎市、地名と
は全く関係なくイメージだけで選ばれた
⚪︎⚪︎ヶ丘など、もはやその地名がどこの県
にあるのか判別できなくなっています。
なぜそうなるのか。
誰からも文句が出ない名前に落ち着いた感
があるキラキラ地名が決定されるプロセス
や、そもそも以前の地名は何だったのか。
今となっては以前の地名のままの方が良か
ったのでは?と思わせるくらい過去の歴史
を紐解いて、地名にこだわりぬき、キラキ
ラ地名の幼稚さを知らしめる一冊です。 -
由緒ある地名が簡単に消滅する時勢に警鐘を鳴らす一冊。
キラキラネームと同様に地名にもひらがなとカタカナが流行。特に平成の大合併で激変している。難読地名をひらがなにした「こあら(小荒)」はよいとして、あるかぽーと(下関市)、メルヘンランド(小矢部市)、豊幌はみんぐ町(江別市)など。
合成地名も今ではそうと気づかないほど定着していることも。谷津・久々田・鷺沼で津田沼とか鳥羽(と)、吉野(よ)、新田(し)、成相(な)で豊科。
最近では災害地名が有名だが本書は具体的な場所がはっきりしない災害地名は当てにならないことを指摘している。
土地のイメージが地価に影響することもあるので、部外者があまり言うべきでひないが、せっかくの由緒ある地名、大切にしてほしいものだ。 -
東2法経図・6F開架:291.01A/I46c//K
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久しぶりの新書。タイトルに興味をもち本屋で衝動買い。自分の知ってる地域の地名の由来などは読んでて面白かった。歴史的価値のある地名が消えてただの整理番号のような住居表示になってしまった事が残念って言う本だった。
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内容は図鑑的。
興味のある分野以外は斜め読みがおすすめです。