長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040824260

作品紹介・あらすじ

高齢者の生活を支えてきた公的年金が、今後ずるずると減り続けていく。今から30年後には平均的サラリーマン世帯だった夫婦2人の年金が、月額13万円まで減るのだ。
そのとき何も対策を取らずにずるずると家計の赤字を続けていたら、確実に生活は破綻する。
年金減に対処するための方法は、貯蓄を持っておくこと、そして、収入を増やすことだ。
働き続けたり、投資で収益を稼いだりすることだが、高齢期に月額13万円の勤労収入を得るのは非常に大変だ。
しかも、働けば税金も社会保険料も増えてしまう。投資で毎月13万円を稼ぐのはもっと大変だ。
こうした「長生き地獄」を避けるために、私たちは、具体的にどう行動すればよいのか。その対策を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 森永さんがするような月13万生活をできる気がしないので、自分は歳とっても働く覚悟を決めました。

  • 楽しくて幸せ。健康に生きたい。
    これを考えさせられた一冊です。

  • 庶民の味方森永さん❗️

  • 老後は都会でも田舎でもない郊外(トカイナカ)に住み、畑仕事を楽しみながら、いつのまにか健康になり、自給自足で暮らせば、年金だけでも何とかなるとすすめている。

    本書の内容は前書の「増税地獄」とだいぶ被る
    _φ( ̄ー ̄ )

  • 数字に疎い私には、最初の統計と、年代の推移の賃金や運用法など、何が一番良いのか理解出来にくかった。。

    又、今回、少子化対策で、育休の賃金を100%に、そして、父親も育休取得をより充実に。
    もっと早くから勧めるべきだった事だと思う。
    今回、この本で老後の資金についてが、記載されている。
    今、子供達が、老人を支えるのに、やっていけるのだろうか?
    今の年金で、子供達の時代は生活困難者が、でるのではと、危惧する。
    年金13万円の生活の中、ライブ、外食、ファッションを、控えればどうにかなる。
    昭和の物の流通も少なく、情報網も僅かであっても、乗り越えて来たのだから。
    今の賢い若者が、出来ないはずない。

    第4章は、実体験での話で、森永卓郎氏の活躍ぶりが、よくわかる。
    糖尿病は回復されたとの事なら、病院も、このような取り組みを推進したら良いのに。
    パソコンで、数値の上がり下がりだけで、患者の顔を見ずに、薬の処方箋だけ渡す医師の多さに、この体制はおかしい。
    そして大量の薬も、この本の中の着用していない衣類の廃棄と同様に、捨てられる事もある。
    しかし、睡眠時間が、少ないのによく頑張られたと思う。
    最後の付録『アリとキリギリス』は、考えさせられる文であった。


  • 長生きすることを不幸せにしないために「長生き地獄」の現実と対策 ●今から30年後には平均的サラリーマン世帯だった夫婦2人の年金が、月額13万円まで減る。
    ●毎月の赤字は13万円!30年で4680万円。 ●働き続ければいいのか?いや、収入が増えれば増えるほど、
    税+社会保険料負担が加速度的に増えていく。
    ●年収が増えると、医療費の窓口負担も増える。
    ●介護保険料の滞納、65歳以上の高齢者で2万人超え。
    ●最大のカギは公的年金の範囲内で暮らせる家計改革!
    ●住民税非課税という最強の武器。
    ●定年後の住まいは3パターンを熟知せよ。
    新版 アリとキリギリス⁇

  • ざっと目を通したが、4章の内容がほぼエッセイでそれが面白かった。

  • 説得力ある本でまいりました
    30年後は13万円です
    バブル崩壊も気になる。
    まずお勧めのIDECOについて調べます

  •  
    ── 森永 卓郎《長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの
    処方箋 20220108 角川新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4040824261
     
    …… 夫婦で「年金月13万円」時代への備え 都会と田舎の間である
    「トカイナカ」移住で老後の不安なし!? 森永 卓郎氏が新著で説く
     
    「年収300万円時代」の到来を2003年に予測した経済アナリスト
    の森永卓郎氏が、今度は「夫婦で年金月13万円時代」への備えを説い
    ている。厚生労働省の試算では、年金受給者のモデル世帯が「夫婦で約
    22万円」と設定するが、実際には大幅に落ち込むと見ているのだ。老
    後も安心なはずの年金制度に何が起きているというのか。
     
     年金が下がった際の備えについて話す森永氏 © zakzak 提供
    「賦課制度である日本の年金制度は、現役世代の払った保険料をその年
    の高齢者で山分けするシステムだ。その上で高齢者が増え、現役が得る
    のは確実なので、年金受給者1人あたりの受給額が減るのは当然。小学
    生が計算しても分かるはずだ」
     
     森永氏は、少子高齢化する人口構造に加え、厚労省が5年に一度試算
    する「財政検証」では、高い賃金上昇率や高齢者の多くが労働市場に参
    加するという点が前提にされていることから、22万円の受給が不可能
    だと断言する。
     
     年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)
    は、2001年度に市場運用を開始し、21年12月末時点の累積収益
    額は約107・6兆円だが、森永氏は現在の市場をバブルと捉えており、
    「必ず崩壊する」「運用益に期待してはならない」と警鐘を鳴らす。
     
     近著の『長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋』
    (角川新書)=写真=で森永氏は、財政検証のカラクリを詳しく解説し
    ており、年金受給額が大幅に下がるなかでの長生きが幸せなのかとも問
    いかけている。
     
     そして長生きが〝地獄〟とならない策として、個人型確定拠出年金
    「iDeCo(イデコ)」や相続対策の重要性に加え、「年金13万円
    時代」に備えるためのライフプランとして、「トカイナカに住む」を提
    案する。
     
     都会に住めば生活費が高く、地震や水害、感染症に見舞われるリスク
    も高いが、田舎はそのような懸念はない。ただ田舎では、生活費が安い
    ものの人間関係が濃過ぎるゆえになじめない人も多い。このため、都会
    と田舎の間であるトカイナカを勧めるのだ。
     
     森永氏は「ホワイトカラーの仕事はリモートで完結できてしまう時代
    が目の前まで来ており、そうなれば月に数回、東京に来ればいい。私は
    トカイナカで野菜を育てており、畑ではマスクをする必要もない。老後
    も基礎的な支出さえ賄えるようにしておけば、怖いものは何もなくなる。
    対策は早ければ早いだけ、後に不安を抱える必要がない」とアドバイス
    した。
     
    (20220209)

  • ちょっと立読みしてみて、老後に住民税非課税世帯になるといかに得かという記載に興味を持って読んでみた。
    著者は、年収300万円時代が来るという本を書き、当時、不安を煽って本を売っていると非難されたが実際にそういう事態になっていると何かで語っていた。となると、本書で主張されているように、年金月額13万円時代もいずれ来るのだろうか。
    前半の一般的解説が面白そうと思っていたが、実は、後半、特に最終章の自分語りというか、著者が所沢に家を買い、八丁堀の事務所との2拠点生活を経て、所沢で趣味の農業(本人は自産自消と呼んでいる)や趣味の収集物の展示のための博物館運営などを楽しんでいる様子など、そして、その間にライザップのダイエットで糖尿病を克服した話などの自分史が一番面白かった。不思議な人だ。

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著者プロフィール

経済アナリスト、独協大学教授

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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