覇者と覇者 歓喜、慙愧、紙吹雪 (角川文庫 う 15-7)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000236

感想・レビュー・書評

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  • 裸者と裸者、愚者と愚者に続く第3弾。

    日本で起きた内戦。
    妹と弟を守るため、兵士となり、時代を生き抜いていく孤児の少年。
    戦争で双子の片割れを失った、ギャングのボスの女の子。
    この2人を中心に話が進む。

    作者が亡くなったため、未完。

    これを読むために裸者と裸者から読み直したけど、面白いね。
    未完なのがほんとに残念。

  • 震災以降よく目にすることになったひたちや郡山、二本松といった地名も登場する。自分たちが住んでいるのと同じ名前のまちで生きるために戦う孤児部隊の少年たちや少女ギャングたちの溌剌とした姿に、胸を躍らせ勇気を得る同世代の少年少女がたくさんいればいいなと思う。
    未完は残念だけど、逆に今でも主人公たちが自分の中で生き続けているようで、それはそれでこの小説に相応しいような気も。

  • スゲー面白かったよ。人間どんなとこでもどうやっても生きていけるんだなって思った。

著者プロフィール

1948年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。92年『灰姫鏡の国のスパイ』が第13回横溝正史賞優秀作を受賞し作家デビュー。2003年『ハルビン・カフェ』で第5回大藪春彦賞を受賞。07年10月逝去。

「2022年 『Memories of the never happened1 ロビンソンの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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