コロヨシ!! (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000601

感想・レビュー・書評

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  • 「掃除」が、歴史あるスポーツで、競技会があるという設定は面白いのですが、背景に怪しい国家の動きがあったり、架空の舞台設定に慣れるまでは、のめり込み難かったです。

    ただ、「掃除部」の団体競技や樹の個人競技など、「掃除」そのものの競技や舞はドキドキするくらい面白かったです。

    「コロヨシ」は、「頃よし!」の意味で、競技をスタートさせる合図です。

  • 掃除がスポーツかぁ。楽しそうだな~、で買いました。
    が・・・。
    私にはそのスポーツの概要が想像できませんでした。
    古武道+羽子板←  ・・・ってかんじでしょうか?w
    続編が出たんですよね?
    中途半端に終わってしまいましたけど、あらすじ概要が分かればいいや。
    続編買いません。
    あ~・・もうSFっていうかこの手の本は無理なんだなと実感しました。読むのも時間かかりましたし。

  • 世界観がすごい!掃除をスポーツにするというアイディアもさすがだし、その内容もしっかり作り込まれていてフィクションとは思えないくらい。
    つづきが気になります!

  • 文章でしか表現できない世界って、
    こうやって書くんだなと。
    言葉を自由に操っていて羨ましい。

  • 三崎氏の世界は、スタートレックの鏡像世界(ミラーワールド)か、フリンジの「あっち側」の様に、どこかで歴史が変わった並行世界の様な不思議な感覚。
    今までの作品と違い、高校を舞台とした長編だったが、テンポの良さと、完全に入り込めない微妙な感覚で楽しめた。
    続編が楽しみだ。

  • おもしろかったですね。
    「失われた町」「刻まれない明日」と同じ世界。
    スポーツとしての「掃除」などなど、三崎さんの書く世界観がよいです。
    続編がもうすぐ出るので即買いしちゃいそう

  • 久しぶりに三崎亜記の本が文庫にあるのを見て購入。内容は全く知らず。。
    あの人の相変わらずの、「現代社会から少し軸をずらしたパラレルワールド」が健在で、とても面白かった!!
    続編なのか、続編があるのかもさっぱりわからずに終わってしまってかなり混乱してるところで、検索したらやはり続編が!…いや、梨奈とか日登美さんとの関係を思うと、前作があってもおかしくなさそうだけどね?
    現代社会の概念にとらわれてると思いつけないような発想が新鮮で、読むのが好きな作家です。今回のテーマは掃除!まったく、よく掃除からここまでストーリー作れるもんだ。。
    ところで、ところどころの設定に読み覚えがあるような気がしたのはなぜか。どこかで読んだことがあるのか?その疑問だけが払拭できなくて、すごくもやもやする。。
    続編がもうすぐ単行本発売ということで、ちょっとそわそわしてしまう。。文庫化は遅いだろうしなぁ…!

    (2012/01/28)


    前は世界観のみでかなりの評価ですが、それを知った上で再読すると、三崎さん独特の文体が、目につく。。
    すごく客観的なのか、それとも主人公の目線なのかが限りなく溶け合った地の文。
    正直、これだけ取り上げると私的には三崎さんの文は多少苦手な部類に入る。
    でもそれを凌駕してしまうくらい、世界観の構成の仕方が好きだ。
    文体が好きなわけでなく気に入りの作家って、そう言われれば私の中では珍しいのかもしれない。。

    (2012/11/25)

  • 久しぶりにおもしろいモノを読んだ!予測と全然違うストーリー。幾何の問題に見せかけた関数の問題のようなw単に新しいスポーツがあったら、みたいな話だと思っていたので、最初はその世界観やワードについていけなかったけど、最終的には違和感なくどっぷりハマっていた。青春モノであり異世界モノであり歴史モノでありスポーツモノであり恋愛も少々。すごいな、ほんとに。

  • 三崎亜記のコロヨシ!!を読みました。

    日常の中に非日常を描く三崎亜記の小説ですが、今作はスポーツ「掃除」がテーマです。
    古来、賓客を迎えたときに掃除が出来ていなかったため、賓客の前で舞をしながら掃除をした、という故事から派生したスポーツ「掃除」。
    羽子板の羽のような形の複数の「塵芥」を、薙刀のような形の「長物」で巻き上げて操り、その動きの美しさを競う競技。

    「掃除」に魅せられた高校生の主人公「樹」は、掃除部の先輩たちや掃除に関わる人たちとの交流によって、人間的に成長していくのでした。

    私はスポーツは出来ないので、スポーツを題材にした小説を読んでも、ふーん、そんなものなのか、と思いながら読んでいます。
    コロヨシ!!も同じ感覚で読んでしまったのですが、よく考えると荒唐無稽な設定じゃないのかなあ、と思ってしまいます。

    三崎亜記の小説らしく、国家体制側からの活動制限も息苦しく描かれていて、現代の日本に生まれて良かったなあと改めて思います。

    登場人物の中の訪先輩が訳のわからない格言を言うのですが、その格言集がほしくなります。

  • 「掃除」という架空のスポーツをめぐる青春部活小説。しかし、ただの青春では終わらない。掃除の裏に隠された歴史や動き回る人々までたくさんの伏線。読み進めていくと解き明かされていく謎。主人公らと同じように考えて、悩みました。異世界設定に読みなれない単語が出てきて、序盤は読むのに苦労しましたが、掃除の試合や舞の描写は迫力で、興奮がおさえられません。一気に猛スピードで読みきりました。

    掃除のこと、家族のこと、そして恋愛のこと、続きが気になる終わり方ですが、なんと2巻がでるそうで!待ちきれないです!

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著者プロフィール

1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2004年『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞しビュー。同作は18万部のヒットとなり直木賞にもノミネートされた。著書に『廃墟建築士』『刻まれない明日』『コロヨシ!!』『決起! コロヨシ!!2』など。

「2021年 『博多さっぱそうらん記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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