- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041001370
感想・レビュー・書評
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壮大なテーマだが、設定にこだわりすぎていないか。下巻で一気に展開していくのだろうが、いまひとつ壮大感が伝わってこない。物語自体は面白く読めているので、このギャップは残念に思った。
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シャーリー・ジャクスン賞を受賞
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おもしろくなさすぎて100ページも読めず
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下巻にて。
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下巻のオチがどうなるか、展開そのものがホラー。ちょっと地雷の匂いが漂うところが何とも・・・
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終末希望、というのではないと思うけど、こういう話にはぞくぞくする。そして、ハッピーエンド(何事もなく済んでしまう)より、こんな結末を気持ちよく感じる。
「神々の指紋」が大好きだったので、懐かしくもあり…。 -
世界各国で発生する失踪事件。やはり、日本でも失踪事件は発生する。事件の核心は…角川ホラー文庫の作品だが、SF的な展開。一体、結末はどうなるんだろうと思いつつ、上巻を一気読み。『リング』のような衝撃は無いが、非常に面白い。
主人公のライター、冴子の父親の失踪の謎も気になるところ。 -
2012/08/13読了。『リング』『らせん』で有名な鈴木光司のホラー長編です。数学、物理、宇宙についての話や、古代文明の謎、生物の進化など多彩なテーマが織り込まれた壮大なSFホラーでした。
発端はいくつかの失踪事件、そこに共通する地学的・物理学的な特徴。さらに、無理数とされているπの計算値に現れた0の連続…。これらの現象の原因を探っていく過程で色々な法則や定理の話が出てきて、難しい、と思いながらも知的好奇心を刺激されました。物理や数学は苦手なのですが、なんかちょっと面白そうかも、と思わされてしまいます。
ラスト直前までの話の運びかたからして、ラストシーンはちょっと残念に感じました。サイエンス的な部分はよく説明されて書かれているのに、主人公冴子の父の失踪については、真相は唐突にやってきて、よくわからないままに終わってしまった感があり、勿体ないと思いました。
それにしても、著者は科学の専門家ではないのによくここまで書けるなぁ!医学や生物を扱った小説はたまにあるけど、物理系は珍しいのでは?ただ、それゆえに読み手を選んでしまう小説かなと思います。 -
人が消えていくー
ホラーと歴史とサイエンスが混ざって読み応えがある。
はじめは読みにくかったが、途中から引き込まれて一気に読んだ。