おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003237

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく、本で読むよりアニメで見た方が楽しめたのかもしれないと思った。でもわざわざ映画を見る気にもならない。
    ストーリーは悪くないけどもなんだかあっさりした感じで、読後の満足感に欠けた印象。
    雨の心情描写がもっと欲しかったかな。

  •  映画を観ていないので、本だけだと感動が薄いのでは?それともここまでの作品なのか、知人に薦められて手にした。
     まず狼の生態が伝わらない。人間か狼か生き方の選択をしたときに、人を選択した娘の雪の葛藤は深いはず。人を選びさらに女の子としての性差も本能以上の縛りがあるはずだが、描きこめていないんじゃない?母親が狼の息子の成長を見て離別するのも、テーマーとしては深いがもの足りないまま終わってしまった。

  • 大学生の花は、人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした。ふたりは愛しあい、新しい命を授かる。〈雪〉と〈雨〉と名付けられた姉弟にはある秘密があった。人間とおおかみの両方の顔を持つ〈おおかみこども〉として生を受けたのだ。都会の片隅でひっそりと暮らす4人だが、突然、“おおかみおとこ”が死んでしまう。残された花は姉弟を連れて田舎町に移り住むことを決意する――。映画原作にして細田守監督初の小説登場!
    (2012年)

  • なんだかなー。スイーツでき婚ママに見えないこともない…。

  • 良くも悪くも映画監督、という小説だった。表現や描写が映画。絵コンテを文字にしたような。小説には小説の良さがあるのだから、映画ノットイコール小説、の表現にしてほしかった。そうか、文字にするとこうなるか、という内容に。
    小説家が同じ話を書いたら、3倍の厚さになるんだろうなぁ。それくらい、表現が違うと思った。

    そういう、比較するという観点からは、面白かったかもしれない。

    話自体は良くて、内容は星3付けたい。

  • 面白かったです。
    細かい工夫が作者のこだわりを見せています。
    ただ、少し偏屈というか、完成美を求めすぎている気がします。
    添加物の多い作品。
    個人的には映画も併せて好きな作品ではありますが、中学生の夏休みの読書感想文に最適といった印象です。
    軽く読書を楽しみたい程度なら、知名度も高く文体も難しくはないのでおすすめの一冊です。

  • 読み返したい感じ!

  • ちょっと前に映画を公開していた時に少し気になっていたので読んでみました。
    最近ファンタジー小説をあまり読んでいなかったので
    そもそも狼男が出てくるストーリーにもかかわらず
    ストーリーの細かい部分(田舎に引っ越したばかりの時に
    家を住めるようにするまでどうしてたのかとか、
    東京で5年も働かずに生活出来ないとか)を妙に気にしてしまう
    自分にイライラしながら読んでいました。

    結末はどちらかがオオカミとして生きる道を選択して
    どちらかは人間として生きる道を選択するんだろうなと
    薄々感づいていましたがその通りになりました。
    それが花の子離れとも結び付いていてそんなところは
    少し感情移入をしていました。

    しかしこの小説自体映画の脚本として書かれたものであり
    魅力的なものではありませんでした。
    機会があれば映画を見てみたいと思います。

  • ■書名

    書名:おおかみこどもの雨と雪
    著者:細田 守

    ■概要

    大学生の花は、人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした。
    ふたりは愛しあい、新しい命を授かる。“雪”と“雨”と名付けら
    れた姉弟にはある秘密があった。人間とおおかみの両方の顔を持つ
    “おおかみこども”として生を受けたのだ。都会の片隅でひっそり
    と暮らす4人だが、突然“おおかみおとこ”が死んでしまう。残さ
    れた花は姉弟を連れて田舎町に移り住むことを決意する―。映画原
    作にして細田守監督初の小説登場。
    (From amazon)

    ■感想

    映画と小説どちらが先は知らないですが、内容は同じもののようです。

    これ、途中で結果が読めてしまいました。
    だって、

     オオカミ人間が2人いて、選ぶべき道が2つある。
     (どっちの道がいいというのはない)
     さあ、どうなる?

    と言われても、そりゃ、2人が別の道に行くのは目に見えているよね。

    これ、3人の子供を出してそれぞれ道を選ばせたら面白かったように
    思いますけどね。二択ではなく、もっと選択肢をふやせば面白いよう
    に思いました。

    内容はつまらなくは無いけど、特に人間側は読める展開でしたね。
    オオカミ側も、まあ、そうだろうな~~という感じ。
    結局、誰と接し、誰に感情移入するかが全てという感じでしたね。

    ヒットした映画みたいですけど、そんなに時間をかけてみても得る
    ものないのでは・・・・

  • おおかみおとこと恋に落ちた花は、おおかみ人間の姉弟を育てることになる。雪は普通の女の子に、雨は野生のおおかみになることを決意する。
    小説としては全くもって浅い内容だと思うけれど、話としては面白かった。映画は見たいな。

著者プロフィール

1967年富山県生まれ。91年東映動画(現・東映アニメーション)入社。アニメーターおよび演出として活躍後、フリーに。『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(09年)を監督し、国内外で注目を集める。11年には自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立。監督・脚本・原作を務めた『おおかみこどもの雨と雪』(12年)、『バケモノの子』(15年)はいずれも大ヒットとなり、『未来のミライ』(18年)ではアニー賞を受賞、米国アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされ世界中で注目を集めた

「2021年 『角川アニメ絵本 竜とそばかすの姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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