西の善き魔女1 セラフィールドの少女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 662
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008836

作品紹介・あらすじ

北の高地で暮らすフィリエルは、舞踏会の日、母の形見の首飾りを渡される。この日から少女の運命は大きく動きだす。出生の謎、父の消失、女王の後継争い。RDGシリーズ荻原規子の新世界ファンタジー開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 読んでみたいと思いつつ、延ばし延ばしだったシリーズ。
    でも、角川さんから新しく刊行される装丁がかわいくて
    これを機に買おうっ!と、やっと購入。

    グラール最北端、辺境の地セラフィールドで
    生まれ育った少女フィリエル。

    舞踏会へ出かける資格を得る15歳になったフィリエル。
    念願の舞踏会に父である天文台で研究を続ける
    ディー博士からもらった青く美しい石のペンダントを身に付け
    喜んで出かけた舞踏会をきっかけに、大切な人たちが消え、
    慣れ親しんできた数々が様相をひるがえしていく。

    過酷な運命と戦いながら、新しい出会い、
    深まっていく謎、解き明かしたい真実、
    血の繋がりなんて関係ない、大切な人たちへの想い。

    たくさんの知らなかったことと真正面から向き合うと
    未来を見据えたフィリエルの覚悟。

    登場人物もみんな魅力的で、物語のドキドキする展開も
    奥深さもほんとに素晴らしくて、早く続きが読みたいっ!
    2巻までは購入しているけど、3巻は10月とか…。
    でもこの装丁で買い揃えたいので、これからの発売が待ち遠しい。
    角川さん、最近素敵なシリーズの再発をたくさんしてくれてうれしい♡

  • 多分初めて読む作家さん。
    普通の田舎の女の子だと思っていた主人公が、実は王家の血を引いていた、というわくわくする物語の始まり。
    お城や舞踏会や景色の描写も豊かで、ファンタジーらしい。女の子のトキメキが詰まった様なストーリーだと思う。

    まだまだ始まったばかりで、これからどうなるか想像もつかないけれど、フィリエルやルーンやアデイルの今後に幸あれと願う。

  • 思っていた荻原規子作品と違った。
    古代日本の独自のファンタジー世界から中世ヨーロッパ的なファンタジー。
    フィリエルとアディル。そこにルーン、ユーシス。
    魅力的な登場人物達。
    そして、謎めいた青い石から出生の秘密、王国の謎が絡み急展開。
    フィリエルは、芯が強くしっかりした女の子。でもとても優しい。アディルも頭がよく、王女候補。
    二人の魅力的な少女とちょっと独特な、でも可愛い、好きな人は好きだろうなルーン。女の子の憧れユーシス。
    好きな人にはたまらない人物設定で、物語もわくわく。
    また、1つ新しいファンタジーを読む楽しみができました。
    どんな冒険物語があるのか、そして少女達の成長が楽しみで、2巻以降はじっくり読みます。

    プレゼントでいただいた本です。
    いつも楽しい本をありがとう。

    • 9nanokaさん
      読んでくださってありがとうございます!
      読みづらかったんじゃないでしょうか(^_^;)
      少女好みの本ばかり勧めてすみません(ー ー;)
      読んでくださってありがとうございます!
      読みづらかったんじゃないでしょうか(^_^;)
      少女好みの本ばかり勧めてすみません(ー ー;)
      2015/11/11
  • ハードブックで読んだ西の善き魔女が単行本になっているではないか!!!と、最高にテンションが上がって買った本。
    ハードブックで買おうかどうしようか悩んでいたから凄く嬉しい!

    そして久しぶりに読みかえしてみたらこれまたやっぱり最高に面白い!
    さすが荻原クオリティ、日本物だろうが西洋物だろが変わらず面白い。
    久しぶりに読むとなんだか初めて読んだ時よりもルーンが格好良いなとしみじみ思った。

    あーー、早く早く続きを出しておくれ!!

  • 少し前に買ってたもののずっと積本になってたのをようやく解禁。
    「和」のイメージが強かったけど、今回は西洋感溢れてるファンタジー。
    これからどうなってくのか分からないけど、アデイルが実は黒幕的な気配はないし、フィリエルが女王になる気配はゼロ。キャラクターはそれぞれ魅力的だと思います。アデイルが今のところ好き。
    先が読めないところが、やっぱりこの作者さん好きだわーと思ってしまった。
    どんなふうに物語が進んでいくのか楽しみな1巻。

  • 自分が十代のころなら、夢中になって読んだのかなあ。
    中年になってくると、荒野で育った少女が実は王家の血を引いていて…というのが、何か面はゆい。
    でも、十代のころの自分なら、精霊の守り人シリーズより、こちらの方を好んだ気がする。

    フィリエルのみりょくが、まだ今一つつかめない。
    勇気があり、賢い少女のようだが、ギスギスした感じがする。
    もちろん、きっとこれから成長を遂げていくんkだろうけれど。
    むしろ伯爵令嬢アデイルが面白い。
    完全無欠のお上品なお嬢様かとおもったら、中盤以降、文学少女で、幾分腐女子臭を放っている。

  • 荻原作品は日本古代の方が好きなので、こちらは読み返し率が低いのです。久しぶりに読んでけっこう忘れていた所もあり新鮮に読む事が出来ました。お城で開かれた舞踏会。出生の秘密。ディー博士の失踪。息もつかせぬ展開でぐんぐん物語に引き寄せられて行きます。読み返してみてもやっぱりルーンです!初登場ではなんだこいつって感じですけど、助け出された時の「フィリエルに言わないでくれ」の弱々しさ!本来の憎まれ口とのギャップに落ちてしまいます。フィリエルの力強さに荻原ヒロインの真髄をみます。続き読むの楽しみです。

  • 最高!!!!!!!
    萩原規子作品の長編、スロースタートなイメージだったけど、これは一作目から飛ばしまくり。
    ファンタジーはこうでなくちゃ。年末の楽しみができた。


    田舎で育った孤独な少女が、自らの出自の謎と、異端の研究の謎、守りたい幼なじみの謎を紐解きながらも運命を切りひらいていく物語。

    フィリエルもルーンも、アデイルもおばさんも、登場人物まるっと全員愛おしくなるところが、荻原作品のすごいところ。最高!続きが楽しみ!!

  • 小学校中学年から高学年の時に読んだ思い出。
    一巻だけで読みやめてしまったかと思ったが
    全巻読むとしっかりと記憶がよみがえってきた。

    フィリエルとルーンの
    他人→家族→親友→大切な人
    と変わっていく関係性が素敵で
    最後にはお対いなくではだめな存在にまで
    なっているのが胸が苦しくなるほどキュンとした。

    最高な世界観のファンタジーだし、
    何より文章が本当に読みやすい。

    あとは、私が外国の田舎の暮らしや
    食事などの描写が大好きなので
    その描写がたくさんあって読んでいて本当に楽しかった。

    恋愛、政治、闘い、学園生活、魔法
    ファンタジーが好きな人なら
    きっとこれは刺さると思う。

  • 荒野の天文台に住むフィリエル。舞踏会に参加した日から全てが一変、という話。父の失踪に王家との繋がりに女王争い、まさにこれからどうなるかワクワクする序章。フィリエルが真っ直ぐな良い子で応援したくなる。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

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