黒田如水 (角川文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009505

作品紹介・あらすじ

東に織田信長、西に毛利輝元の勢力に挟まれてた城主・小寺政職。家老の官兵衛は、さっそく信長との仲介を羽柴藤吉郎へ頼みに行く。そこで軍師・竹中半兵衛と出会ったことにより、運命の歯車が廻り始める…。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと前に、吉川英治さんの名前にひかれて買った本。

    来年(2014年)の大河ドラマの主人公が、黒田官兵衛だということを紹介されていた平積みされていた本。でも、連続してドラマを見続けるのが苦手な自分としては、大河ドラマよりも本のほうがよい。

    どちらかといえば官兵衛活躍の前半部分、特に秀吉が姫路城に入城するまでの期間を書いた作品。

    当時の情勢、古豪毛利につくべきか、それとも新進気鋭の織田につくべきか?この地域でのその判断は非常に難しかっただろうと想像する。そしてその官兵衛の判断の一つの結果が、思わぬ事態を招くことになってしまった。

    う~ん、官兵衛が騙され、信長が人を見抜けなかった。
    どんなに優れた人物でも、カンペキはありえないってことだな・・・というのが得られた一つの教訓でしょうか(笑)。

  • 大学生協にて購入

  • Sony book reader でゴマブックス版で読みました。

  • 織田方と毛利方が対立する播洲で、毛利方の小寺家の家老ながらに織田方の勝機を読み取って、織田方へ主家を導こうとする若き黒田官兵衛さん。

    織田方へつこうと心を決めた天正3年から、秀吉さんと出会い、伊丹にある荒木村重さん家の土牢に押しこめられ、片足に大きな障害を負うも救出されて、秀吉さんの良き片腕となって1万石をもらう天正9年までを描いた1冊。

    途中で竹中半兵衛さんが官兵衛さんの息子さんを救うお話だとか、土牢で心の支えとなった藤の花を家紋にするとか、それなりのドラマはあるんだけど、いかんせんこのお話が終わった天正10年からが激動の時代なわけで…。

    だいたい「黒田如水」ってタイトルなのに、この本のお話の期間、彼は「如水」なのか?

    ちょっと物足りないお話でした。
    これならむしろ、石垣原戦いメインでこの量で読みたかったです。

  • なぜ播磨の国が、毛利と織田のどちらにつくかの決断を迫られていたのかを理解できた。

  • 黒田官兵衛の物語。軍師の部分は、あんまり感じなかったのだが。人生として見ると、凄さがある。

  • 熱い。そして涙が出る。

  • 「三国志」「宮本武蔵」でお世話になった吉川英治コーナーに、今年の大河ドラマの主人公を加えたくなって購読。

    正直、もっと天才軍師らしい活躍をするのかと思っていたので、ちょっと「あれれ?」な感じは否めませんでしたw かなり限られた期間に限定した展開で、もっと生涯そのものを描いているのかと思っていたので。ただ、黒田官兵衛という人物を語る上で決して外せないエピソードの“長期の幽閉”と、そこへ至るまでの経緯と詳細に話を絞って描きこまれたドラマには、この人物をほとんどよく知らない自分も強く惹き込まれました。
    基本、大河ドラマは興味がないので観てませんが、今回は、ちょっとどうしようかと悩むところw

  • 若き日の官兵衛を描く。伊丹城幽閉をクライマックスに、家臣との絆、半兵衛との友情、まさしくドラマであり、感動物である。

  • タイトルは「黒田如水」だが、「黒田官兵衛」時代で終わっているのに不満が残る。有岡城での幽閉や竹中半兵衛との友情が中心で、活劇としても吉川英治の筆が冴える。創作かもしれないが、官兵衛の窮地を救った女性お菊の存在が光る。
    「如水」になった晩年の人生を知るには、坂口安吾の「二流の人」とセットで読めばいい。

  • 後半で停滞。

  • 来年の大河ドラマ。今から楽しみ(*≧A≦)

  • 戦国時代に詳しくないけれど、わかりやすく読みやすかった。人物の描写に過剰なところがなく、どの人物にも嫌悪感を抱かない代わりに強い魅力を感じることもなく、感動しづらい。唐突に終わるんだが、続きものなのか?

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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