硝子の鳥 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009673

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  • <あらすじ>
    コリアンマフィア「朝義侠」のボス・李
    李はヤクザに覚せい剤を売って歌舞伎町の頂点に立とうとしていた。
    それでヤクザ組「天昇会」と薬の取引でモメて朝義侠はその組の人間を殺した。

    李を追う女公安刑事・梓は、その事件から天昇会に接触し李を追うことに。

    そこで現れたのが、悪徳警官・佐久間。
    佐久間は天昇会に情報を渡していつも甘い蜜をすすっていたから、公安に突っ込まれると困る。
    しかも天昇会のさらにトップには警察庁OBの天下りで力を持った松谷がいて、佐久間は松谷から捜査妨害を指示されていた。

    しかし梓は、佐久間の妨害におかまいなし。
    そこで佐久間は李に会い、李に梓の殺害を依頼する。
    しかし李はかなりイカレた奴で、佐久間は太刀打ちできないと屈服してしまい、逆に佐久間が梓を殺せと言われてしまう。

    そして李は梓を誘き寄せるため、ウソの取引情報を流す。
    そこに公安は登場すると思われたが、逆に李が激愛する娘を誘拐し、李と交渉しようと試みる。
    そして李と公安が電話で交渉してる中、突如現れたのは佐久間。
    佐久間は拳銃で李を殺害する。
    公安と李の間で板ばさみになった佐久間は天昇会に相談し、李を殺すことにし、実行したのだった。

    そしてその筋書きを書いたのは松谷だった。

    公安が誘拐した李の娘は、朝義会のナンバー2の男が現れ連れ去ろうとするが、公安が返り討ちに殺し、幕を閉じた。


    <オチ>
    朝義会のナンバー2は梓の彼氏で、彼はずっと公安の梓をマークして情報を仕入れていた。
    それに絶望した梓は公安を辞め、佐久間は警官を辞めなかった。

  • すべてを隠し潜入捜査を行う美貌の女公安刑事・梓。捜査情報と引き換えにヤクザの上がりをかすめる悪徳警官・佐久間。コリアンマフィア「朝義侠」の残虐非道なリーダー・李。新宿、大久保を舞台に、覚醒剤の密売をめぐって3人の欲望と思惑が入り乱れる。いったい誰が味方で、誰が敵なのか。そして裏切りと不信のうちに訪れた、驚愕の結末とは…。ノワール小説の帝王・新堂冬樹が描く初めての警察小説。一気読み必至の傑作!!

  • 女公安刑事、悪徳警官、コリアンマフィア、三つ巴の闘い。
    えぐい描写のてんこ盛りでした。 

  • 話がわかりやすくて面白いです。

  • なんともハードな内容、バイオレンスなと思いながらも、ハラハラしながら読んでしまいました

    ラストはビックリ
    そしてちょっぴりさびしく悲しい
    そのラストのためのハラハラドキドキ
    バイオレンスなんだったなっと

    いやぁ、疲れました

  • 新堂冬樹が描いた警察小説。流行りの警察小説を新堂冬樹ならどう調理するか興味深かった。

    コリアン・マフィアの壊滅のために潜入捜査を行う女公安刑事・梓と残忍なコリアン・マフィア・李、悪徳警官・佐久間と役者は揃うのだが…

    黒新堂のテイストが強いのだが、白新堂も…

    『硝子の鳥』というタイトルは非常に良いが、ストーリーはまあまあかな。

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著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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