欲と収納 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011836

感想・レビュー・書評

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  • 収納を見直すこととは、過去の、今の、未来の我欲との戦い!

    群ようこさんらしい、日常の切り取り方で自分と向き合う言葉が綴られています。

  • 本屋・本好きあるある…w 本は本を呼ぶよね…(。>д<)

  • 永遠のテーマのような気がします。
    今住んでいるところは収納棚、タンスを置くには限りがあり
    収納も少なく、引っ越し時どうしても置くところがないと
    実家に置き去りにしてきたものがあります。


    成人式の時に着た振袖一式と当時、大好きで集めていた
    チェッカーズのレコードたち
    振袖は留袖にできるような色柄を選んでいたので
    お直しすれば着られるという名目のもと処分の催促を
    免れていますが、レコードは大掃除の季節になってくると
    あれがなければ・・・と言われ続けている。


    もうプレイヤーも持っていないからいつか
    聞くわけでもないのにどうしても捨てられない
    今だに1枚、1枚、取り出してジャケットを見るとトキメいて
    あの頃を思い出してしまう、う〜〜ん
    実家の方々には悪いがまだまだ捨てられそうにありません


    群ようこさんも作中で語っていましたが還暦近くになってくると
    力もなくなり、重い物を下のゴミ置き場まで運ぶのも億劫になると
    先送りすることは自分の首を絞める事になるのは分かっているのですが
    どうにもこうにもだ・・。


    群ようこさんはキッチン周りや洋服類の整理は
    思い切りがよく収納も上手いと思った



    ただ、エコに反してエコバックが溜まるには同感。
    私も色々持っている、つねにバックに入っている薄いやつに
    重たい物を入れる時のしっかりした物、夏は保冷機能がないと
    困るし。100均に行くと使い勝手が良さそうとつい手を出してしまう
    これでは溜まるばかりだ
    取りあえず、現状維持を保つことにしようと決めました。


    一方で着物類や本の整理に四苦八苦していて
    着物はどうしても減らすことができず
    本は減らす努力はしているものの、お家に入ってくる量が
    半端なく、他人事ながら、大変だなぁ〜と思う反面
    好きな本をを好きなだけ買えるのは少し羨ましい。


    うちは本はもう置けないので買うことをあきらめましたが
    雑誌の切り抜きは地味〜〜に溜まってきている。
    後、家電系のコード類や付属品はここ近年、増え続けている
    最初の頃はこれ用、あれ用とちゃんと覚えていたのに
    最近は怪しい、なのでデジカメ用だのタブレット用だの
    名前を書いてひとくくりにしている。



    引出の整理をしただけでも、これ何だっけ?というものがある
    あ〜忘れないうちに使いたい、片づけたいものだ。


    群ようこさんらしい小気味良いテンポで自虐ネタもありつつ
    物によっては時代の流れを感じる事が出来たりもして懐かしかったです。
    群さんが片づける物の前で品物をにらみ付けながら
    「片づけなきゃ、片づけなきゃ」とうろうろしている姿が
    想像できる楽しい作品でした。

著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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