輝天炎上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 1416
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012314

作品紹介・あらすじ

碧翠院桜宮病院の全焼から1年。医学生・天馬はゼミの課題で「日本の死因究明制度」を調べることに。やがて制度の矛盾に気づき始める。その頃、桜宮一族の生き残りが活動を始め……『螺鈿迷宮』の続編登場!

感想・レビュー・書評

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  •  『ケルベロスの肖像』と同時間軸で進む天馬大吉と西園寺さやか視点の物語。相変わらずロマンスが不自然というか説得力がないと感じる。天馬君はそんなに美少女にモテる要素なかったと思う。そして大口を叩く割には脅迫状を出した人物を気にしなかったりなど、細部を気にしないさやかに漂う小物感。『ケルベロス〜』の印象だけの方が強そうだった。そしてセンター爆破はやはりやり過ぎ。『ケルベロス〜』はバチスタシリーズ最終章だったのか、と今さら知る。さて次は極北市。

  • これで終わっちゃうんですね~
    残念ですが。
    いろんな謎が解けて読み応えありました。
    いろんな登場人物が出てきたのもよかったです。
    面白かったです。

    他のスピンオフの作品もあるみたいなので、それも読んでみようと思います。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/701936

  • 『螺鈿迷宮』の正当続編にして『ケルベロスの肖像』の別視点。表の光と裏の闇。二つで一つの真の完結編。各々の思いを胸に絡み合う。『ケルベロス』はメインキャスト勢揃いという感じだったけど、こっちは各シリーズ作品の脇を固めた人物も登場して、ほんとに色んなキャラが絡み合ってサーガを創ってることが分かる。天馬大吉と冷泉深雪の「AI」総復習という一面もあって面白い。あとやっぱり『ケルベロス』と合わせて読む面白さ、特に田口先生と天馬のやり取りが見ててついニヤついてしまう!最後はちょっと余韻を残しつつ終幕。

  • 久し振りに海堂作品を読んだが螺旋迷宮の続編になるみたいで、読んだ記憶はあるが忘れてる部分も多い(^^;
    そもそも海堂作品は登場人物が絡み合ってるものなぁ・・そこに疲れて離れたんだけど、そもそもが病院中心なので説明が硬く理解できない部分が多い。キャラも基本的流れも面白いんだけどなぁ~
    ラストのAIセンター爆破については二転三転で言い方を変えればバタバタという感じになったが、結局姉妹は逃げて再挑戦の作品が出てるのかな?天馬はどうも主人公として実力不足だし(笑)
    他に読む本が見つからなかったら海堂作品も気分転換にいいかもというレベル。

  • 「ケルベロスの肖像」や「螺鈿迷宮」を読んだのは何年も前なので、もろもろだいぶ忘れていた。
    読みながら思い出しながら読了。

    本書に出ている人物や場所が出てくる↓辺りの本を読み返してみようと思う。
    「ナイチンゲールの沈黙」(碧翠院桜宮病院)
    「ケルベロスの肖像」(同一時間軸)
    「螺鈿迷宮」(前日譚)

    ↑の次は、極北がらみ&ブラックペアンの三部作かな

  • え?!幽霊?って本気で思った。
    姉妹はどうなったの?
    続編希望!!


  • 引き続き、海堂尊

    思い返すと
    桜宮サーガ関連で
    連続12冊目


    お気に入り作家を見つけると
    何冊か続けて読む癖があるが
    途中で、味変したくなるのが常なのに

    今回は、イレギュラー中のイレギュラー
    自分でもビックリである


    本書は
    「バチスタシリーズ」の6作目
    「ケルベロスの肖像」の裏作品

    桜宮岬にそびえ立つ
    AIセンターをめぐる事件を

    田口医師の目線で描いたのが
    「ケルベロスの肖像」で
    天馬大吉の目線で描いたのが
    「輝天炎上」


    以前にも、確か
    「ジーン・ワルツ」と
    「マドンナ・ヴェルデ」が
    同じような構造だったよなー

    その時は、若干退屈な印象だったので
    本書には、あまり期待してなかったが
    とんでもなかった 笑


    桜宮市の影を支えていた碧翠院
    数年前に炎上し
    院長家族、全員焼死したと思われていたが…

    「ケルベロスの肖像」でも明らかになった
    碧翠院、桜宮三姉妹の生き残りは
    果たして、小百合かすみれか

    本書では、まさかの展開

    あちこちのスピンオフ作品で
    隠されていた布石が
    一気に回収されていくという

    なんというカタルシス




    過去作品の登場人物が
    ちょこちょこ出演してくるという
    サーガ系の特徴を

    これでもか!と出しまくる

    シリーズを通して読破している
    ファンからしたら
    垂涎ものである



    「螺鈿迷宮」からは
    桜宮3姉妹の小百合、すみれ
    兄の城崎、南雲の娘である恭子

    「ブラックペアン 1988」からは
    患者遺族の飯田

    「ジーン・ワルツ」からは
    桜宮三姉妹の叔母にあたる
    三枝麻里亜医院長
    (この事実にビックリ)

    「スリジエエンター1991」からは
    天才建築家のマリッジオ
    (桜宮家との関係性が未だ謎)

    「極北クレマー」からは
    極北市民病院の看護師長

    「ナニワモンスター」からは
    浪速大学の国見教授


    作品の時系列的には
    「ジーン・ワルツ」と
    「極北クレイマー」と
    「浪速モンスター」と
    「ケルベロスの肖像」が同時進行してるので

    4作品を通じて登場している
    スカルムーシュ彦根は
    日本国中、行ったり来たりと
    大忙しである





    「バチスタシリーズ」を軸に
    スピンオフ作品を含め
    25作品に渡る、桜宮サーガ

    これだけの、世界観を
    事前構成無しで、構築した海堂氏は
    まさに、天才作家と言っても過言ではないだろう






    #海堂尊
    #桜宮サーガ
    #輝天炎上
    #天馬大吉
    #螺鈿迷宮
    #ケルベロスの肖像
    #ブラックペアン1988
    #マドンナヴェルデ
    #極北クレイマー
    #スリジエセンター1991
    #ナニワモンスター
    #読書好き
    #ブクログ

  • そうですねえ。
    ずっと時系列で読んできているので
    分かるような分からないような。

    前半と中盤と後半とが
    繋がっていくのに少し時間がかかりました。
    リアルタイム的な同時進行型に
    慣れてしまってるので
    後半の小百合が出てきたあたりから
    少し戻って見直してました。

    で、最後はどうなったんだ?
    この先はどうなるんだ?
    ということで、星四つ(笑)

  • 「螺鈿迷宮の続編」という位置づけの作品(なのだと思う)。したがって、「螺鈿迷宮」を読んでいないと話がよくわからないと思われる。

    ストーリーが面白く、ぐんぐんと読み進めることができた。さすが著者の作品といったところではないだろうか。

    ただ、最後の最後のエンディングが尻切れトンボみたいな感じ。エンディング近くまで書き上げたが疲れてしまい、エンディングをうまく締めくくるのに手を抜いたのではないか?と勘ぐってしまう。

    ストリーとしての面白さから読んでいる途中は★5と思っていたが、読了後の上記理由により★を1つ減らした評価とした。

    ちなみに「ケルベロスの肖像」は読んでいない。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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