望郷 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.62
  • (11)
  • (21)
  • (26)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 202
感想 : 30
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041013366

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • サントリーの技師が、ニッカの創業者とは。また、その妻が、イギリス人とは。学生時代、国鉄に乗ると、東京までは、サントリーを売っていて、東北線に乗るとニッカに変わったのを思い出した。好ましくはないが、海軍と戦争のおかげでニッカが残ったのは、よかった。だって美味しいのだ。竹鶴さんは、幸運の人だ。変化に富んだ人生であっただろう。

  • ニッカウイスキーの創設者にして、日本のウイスキーの父と言われる竹鶴政孝の妻リタの物語。
    あの時代に日本に嫁いできたリタの芯の強さと、戦争や差別的な当時の扱いを相続すると、その生き方に感動を覚えます。

  • 余市行きの話。リタの一代記。さみしい。

  • マッサンの妻、リタさんのお話し

    すごいな~とは思ったけど、
    魅力的な人って感じじゃなかったな
    でも、外国人なんて見たことない人ばっかりの時代に日本に嫁に来て
    太平洋戦争があって…
    うーん、やっぱすごい。強いな。
    リタさんもマッサンも強い。
    ニッカウヰスキーは、二人の愛の力が生んだんだろうな

    そう思ったら、の余市蒸留所には行ってみたくなった!^^

  • 初読

    マッサンのエマとは人物もストーリーも結構違うな〜
    と思いながら読みました。

    第1章のカウン家の三姉妹が丁寧で瑞々しくて
    「西洋への憧れ」を持って見つめていた時代というのは
    徐々に遠くなっているのかもしれないけど、かつてのあの高揚感を
    思い出させる森瑤子の筆致によって少女時代と共に懐かしいような
    とても良い読書体験だった。

    リタが日本に来て歳を重ねていくあたりは
    ダイジェストというかサラッと描かれていたけど、
    ラスト付近の女としての立場、それに伴う心情の変化(森さんの筆に力が入るところだ)も心にじんとする。

    とはいえ、私自身がリタの急な変化であった
    威が歌子を守ろうとした一瞬でリタから弾けた何か、
    を本当にきちんと読み取れていないようで
    自分が不甲斐ないのでした。

  • 朝ドラ「マッサン」のモデル竹鶴正孝と妻リタの話。
    リタ視点での恋愛小説。
    朝ドラとは関係なくずっと前の本らしい。
    あの時代遠く異国に嫁ぐリタの強さと正孝のあの時代にしては愛を素直に表す男らしさが素敵だった。

  • どこまでが事実で、フィクションなのかわからないが、大変な時代に異国で恋に落ち、暮らし、日本国産のウィスキーを造った夫婦の物語。
    のめり込んで読む感じはなく、淡々とした文章。
    もっと人物に感情移入したかったので、少し残念。

  • NHKの朝ドラのモデルにもなった作品?というのでしょうか。なかなか興味深いです。リタさんってこういう人だったのかしら?ってちょっと思うような・・。

    朝ドラが?いろいろと違う展開のようで、今後の朝ドラ展開が気になります。

  • 旅先の本屋でふらりと出会ってしまうような本があります。
    なんとなく立ち読みをしたら吸い込まれてしまったような…。
    大好きなニッカウヰスキーの父、竹鶴政孝氏の妻リタさんの物語。NHKの朝ドラにもなるそうです。
    なかなか波乱に満ちた人生。異国の地で彼女は何を思い暮らしていたのか、それを感じてみたい。

  • 久しぶりにぐんぐん引き込まれる物語に出会った!リタがどんどん強くなっていくところが良かった。強くなりすぎたリタが最後には丸くなるところも○。どうしたら、あんなに強くなれるのか。。。

著者プロフィール

森瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市生まれの小説家。本名、伊藤雅代。
幼い頃からヴァイオリンを習い始め、東京藝術大学器楽科入学。この時フランス文学にのめりこんだうえ、様々な人々と積極的に交流し、卒業後に就職。結婚と育児に追われる。1977年に池田満寿夫が『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞したことを機に、初の作品『情事』を書き、すばる文学賞を受賞しデビュー。
37歳でデビューしてから52歳で没するまで、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品の多くがテレビドラマ化されている。代表作に、『スカーレット』『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』など。

森瑤子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
冲方 丁
又吉 直樹
西 加奈子
三浦 しをん
遠藤 周作
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×