- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041015896
感想・レビュー・書評
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「女性の気持ちによりそって日本史を見直す。乙女目線の日本史。」
それぞれの時代の政治の仕組みとか、〇〇の戦いとかいったものではなく、歴史上名前の知れている人物の恋愛や衆道関係。または「戦国時代で誰がイケメンか」とか。歴史に関する軽い読み物として、一読して本棚に置いたままだったが、じっくり読み直してみるとかなりおもしろかった。
それぞれの時代ごとに漫画によるプロローグ、資料になる本の紹介、コラムと盛りだくさんな上、注釈も細かい。それぞれの時代に生きる人たちの生活、気持ちに近づいたような気がした。(江戸の町人は、男女ともに働き、サラリーを持ち寄っていたとか。それに比べサムライは万年金欠状態。だから町人の文化が栄えたのかぁ。)
戦国時代には政治的な道具として扱われてきたとだけ思っていた女性が、その中で覚悟と意思を持って生きていた姿もしみじみと感じた。政治を動かした人物として名を残さなくても、確かに時代を動かしてきたのだと思った。
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歴史に残る人物は型破りで破天荒な人が多いように感じてやまない。でもそういう人たちはとても魅力があるように思う。
30歳手前になって、日本史にとても興味が湧いてきた。歴史ほどドラマチックな長編小説はないように思うのだ。まだまだ歴史の出来事が繋がってこないけど、今は色々読んで歴史の断片を増やそうと思う。 -
面白かったです。歴史上の有名な人物たちの恋愛を含めた言動が乙女視点で描かれています。女性でも少女でもなく、乙女とタイトルを打ってるのがポイントじゃないでしょうか。乙女って響き、なんだか清らかなものだけじゃない気がしてしまうのです。
それにしても今も昔も世間を賑わすのは恋愛スキャンダルですね。この辺の書き方が好き嫌い分かれそうですが、乙女的には、ま、人間ってそんなものじゃないの?。世のため人のため、トップに立つ人、歴史上に名を残す人ほど、男も女も闇や業は深いんじゃないのかしら?滑稽で哀れなほど魅力的にみえたりなんかもするのよね。だからおじさま方の思い通りな女性像、英雄像にはなれなくて、ゴメンアソバセ・・・って感じかもしれません。勝手に思っているだけですが。
時代を遡るほど女性がイキイキしていたようです。そう言われてみればそうだなぁ。段々と女性は男性のモノとして扱われ窮屈な時代となっていきましたが、女性は強い。逞しく生きていました。
乙女のための参考図書(マンガ)は読んだものがほとんどだったので、主な参考文献を読んで自分なりに勉強しながら想像の旅に出ようかなと思ってます。 -
日本の歴史を乙女の目線で書いた本。昔から、草食男子が多かったり、女性が強かったりということが感じられる。興味の無かった人でも、漫画を挟みつつの文庫本なので、楽しく読める一冊です。表紙もきれいですし、シリーズがあるようなので、他のシリーズも読んでみたいと思いました。
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大学1年の頃に読んで、大学受験後のせいか物足りなく感じてた覚えがある
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もっと人生アグレッシブでいい!
長い歴史をみたら、最近の恋愛観のモラルはなんだろう。と、気持ちが自由になった。
ものごとの捉え方、恋愛観、法や世間を気にしてたら勿体ない。遠慮なく、自分の感じる思う方向に動いていかないと、なにかは残せないよね。
そんな気持ちになった1冊。
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おじさん史観ならぬ乙女史観で日本史を語る本書。
日本の歴史上活躍した女性の紹介だけでなく、男色の話恋愛スキャンダルの話、等をまとめている。
わざとらしいまでに崩した文章でそれに食傷したが内容的にはとてもおもしろかった。
有名どこはきっちりおさえられている。
紫式部&清少納言・静御前・お市&三姉妹・日野富子・江戸時代初期の大奥・幕末の篤姫/和宮等・平塚らいてう・柳原白蓮、男装の麗人/川島芳子・白洲正子 -
乙女というか女性視点での日本史をエッセイ的に描写。