乙女の日本史 (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041015896

感想・レビュー・書評

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  • 日本の歴史を乙女の目線で書いた本。昔から、草食男子が多かったり、女性が強かったりということが感じられる。興味の無かった人でも、漫画を挟みつつの文庫本なので、楽しく読める一冊です。表紙もきれいですし、シリーズがあるようなので、他のシリーズも読んでみたいと思いました。

  • 大学1年の頃に読んで、大学受験後のせいか物足りなく感じてた覚えがある

  • 乙女というか女性視点での日本史をエッセイ的に描写。

  • おもしろかった!

    日本史を普通に勉強しているだけでは知り得ない情報が盛りだくさんで、まさしく女性週刊誌でも読んでいるよう。

    ちょいちょい挟まれるコラムや漫画はおもしろいし、イラストはかわいいし、著名人による人生相談もウケるし、この本、何度開いても飽きない。

    オトコとオンナ目線で日本史を見ていくと、歴史上の人物たちが目の前にリアルに立ち現れ、今の私たちとなんら変わらない、ひとりの人間であることを改めて確認できる。

    クスクス笑ってしまったり、「マジか!」と衝撃を受けたり、ギョッと青ざめたり、キュンと切なくなったり。

    これまでよりちょっと深いところまで歴史を見ることができたので、今後いろんな歴史小説を読むのがすごく楽しみになった。

  • イントロダクション的な少女漫画が分かりやすい。

  • 面白かったです。ゴシップネタが多いですが、取っ付きやすい歴史でした。これからまだ新事実がいろいろと見つかっているでしょうが、これからも歴史には注目していきたいです。瀬戸内寂聴さんの「あんまり簡単に別れない方がいいですよ」と、宇野千代さんの「お洒落をしないのは泥棒よりひどい」は覚えておこうと思いました。

  • 日本史を軽ーいタッチでダイジェストに紹介する本。イラストも多数で、歴史上の人物に関する小話、裏話を集めている。おちゃらけて書いてあるが、膨大なリサーチがされている。著者はおそらく歴史オタクなのだろう。
    伝記も書かれていないような、名前しか知らない歴史上の人物の意外な一面などが、ほんのちょっとした誰かの日記などから垣間見られる。「乙女の」とされているのは、ゴシップ的なネタが多いからと思われる。頭が弱い女の子でも気軽に読めるように、という著者の必死の工夫があるが、興味がない人にそこまでして読ませなくてもという気もする。
    最初のほうは下世話さにげんなりしたが、資料が増えてくる戦国時代以降から面白くなる。

  • 教科書通り、定説通りではない歴史の本。
    『乙女の日本史』、確かにちょっと品があるとは言えないかなあ…
    それでも、なるほどそんな見方もできるのか、っていう噛み砕いた歴史の本を読む醍醐味が味わえました。
    この手の本、もっと読みたいな。色々探してみよう。

  • 神話の時代から昭和初期までの歴史の話を、それぞれの時代ごとに分けて、女性目線で書かれた本。
    各章の最初に主要人物の話が漫画で描かれ、各章のラストに登場人物の簡単な説明と、歴史をテーマにした漫画の紹介がある。
    また、コラムとして本編とは違う話も取り上げられていて、その時代のことが大まかに理解できる。
    ティーンズ向けで、簡潔。
    今までよく聞かれていた定説を覆す内容も載っているのだけど、必ず理由や根拠があってのことなので、納得させられる。

    女性向けなので、女性に関する内容が多い。
    特に結婚や恋愛に関して。
    戦国時代の女性たちは、男の政治の道具として無理やり結婚させられたとの通説だったが、女性が同意しなければ結婚させられることはなかったと知りびっくり。
    平安時代の通い婚は、女性は口説いてきた男を拒絶できないとか、有無を言わさず襲われるとかで、女性の意思はないと思っていたが、女性の寝室には鍵がかかっていて、許可がなければ鍵を開けられないので、女性側にもある程度の同意があったとか。
    江戸時代までの性はわりとオープンで、婚前交渉は普通だったと。
    結婚まで処女だったのは、よほど身分の高い女性のみで、逆に高名な武将に抱かれた女性は、「○○さまに抱かれた女」ということで価値が上がったりしていたと。
    処女性を重んじるようになったのは、明治時代開国してキリスト教の教えが入ってきてからのことだそうな。
    昔は男同士の親友は、セックスできるくらいの気持ちだったそうで、単にゲイだから男同士でしたのではなく、むしろ絆を深めるためにしたというケースがほとんどだったらしい。
    だから、歴史書に男同士でしたことが書かれていても、だからゲイだったというわけではないらしい。
    そういう視点で書かれているので、普通の歴史よりはかなり面白い。

  • タイトル通り、乙女視点の日本史雑学書。読みやすい文章なので、歴史は難しいから苦手、てかたもスイスイ読めると思います。
    作者独自の解釈で、今まで男目線で語られて作り上げられた俗説をぶった切る語りも痛快。

著者プロフィール

堀江宏樹(ほりえ・ひろき)
1977年生まれ、大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。
日本、世界、古代、近代を問わず、歴史の持つ面白さを現代的な視点、
軽妙な筆致で取り上げている。
綿密な検証と考察、臨場感溢れる描写には定評がある。
主な著書に『本当は怖い世界史』『本当は怖い日本史』『本当は怖い世界史 戦慄篇』『愛と欲望の世界史』『眠れなくなるほど怖い世界史』(以上、三笠書房《王様文庫》)、『乙女の日本史』『乙女の美術史 日本編』『乙女の美術史 世界編』(以上、KADOKAWA)、『三大遊郭 江戸吉原・京都島原・大坂新町』(幻冬舎)などがある。

「2022年 『本当は怖い江戸徳川史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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