- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041020623
作品紹介・あらすじ
激しい眩暈が古都に蠢くものたちとの邂逅へ作家を誘う。廃神社に響く“鈴”、閏年に狂い咲く“桜”、神社で起きた“死体切断事件“。ミステリ作家の「私」が遭遇する怪異は、読むものの現実を揺さぶる――。
感想・レビュー・書評
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続編です。
連作なので、話が繋がっています。
京都の架空の地域、深泥丘での奇妙なエピソード。
本当にありそうな所から入りこんで、曖昧で不気味な体験の数々。
個人的には「心の闇」が好きです。
「Q大学付属病院精神科の真佐木教授」って、絶対「ドグラ・マグラ」の正木教授ですよね。笑
「ヒトの(心)は脳のみ宿るものにあらず」って言ってるし。
「心の闇」が肝臓にできるというのも思わず笑ってしまいました。
心がとろけそうに美味、、、やめられないし必要だし本能で欲しているからでしょうか。黒い部分は取り出せない。
「ソウ」もおふざけなお話で、かわいかったです。
笑いました。
実在するなら深泥丘に住みたい。
生の「コネコメガニ」も食べたい。
ーように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「深泥丘奇談」の続編とのことで...
またこの何とも言えない妖しげな感じの話が良かったです。
ゆるーいホラーのようで楽しませて貰いました。 -
十編の短編集。
ホラーっぽかったりミステリーっぽかったりファンタジーぽかったり、イロイロ楽しめる十編。
前回の方が怪奇小説さがありましたが、今回は色んな感じが楽しめてこれはこれで面白かった。 -
ホラー風味の幻想小説のよう 前作よりも幅が広がってホラー度がちょっと増したかな。
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ホラー映画に見立てた連続殺人事件の話やソウの話など、一瞬バカミスか?と思うくらい楽しいです。
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なんかこのもやーっとした、ゆるいホラーってかんじがくせになる…
「心の闇」手術で取り出せるものならいいよねえ…食べたら美味しいのか… -
深泥丘シリーズの続編。
綾辻版クトゥルフと言う感じでホラー好きには楽しい短編集。
軽く読めるけどグロ描写はさすが。 -
鈴:ホラーとしてはあっさりした印象の話。
コネコメガニ:コネコメガニという単語が読みにくくて秀逸。巨大な蟹のイメージはバカバカしくも不気味でおもしろい。
狂い桜:オチがきっちりついている。その場にいない人を死んでいることにするという不気味さが良い。
心の闇:これもきれいなオチ。
ホはホラー映画のホ:主人公が別人というのは同じシリーズにするには無理がある気がするが…ほんと何でもありだな。ミステリ的なオチがついていて納得。でも死んだふりをする必然性がちょっと弱いかな?
深泥丘三地蔵:ちゃんとしたオチがなく曖昧な印象。二つ目、三つ目は良いが一つ目は怖いな。夢の中の風景の意味付けが不明なところが多いが、不気味で殺伐とした雰囲気は良く出ている。
ソウ:これはさすがに遊びすぎでは…!?でも象というホラー感のあまりない動物を出してきたのは新鮮でちょっとおもしろい。
切断:ミステリ的なオチ。殺された生き物の姿の不気味さがいい。
夜蠢く:あっさりした話。
ラジオ塔:終盤の幻想的な展開が好き。唐突感はあるのだが、異形の馬が駆けていく情景が魅力的。
露悪的な不気味さだけでなく、象とか馬とかの出てくるシーンは物寂しいけど幻想的な雰囲気があって、よかった。 -
「もう一つの、ありうべからざる京都」の連作。
なんでもありな、ごちゃまぜのおもちゃ箱みたいでおもしろかった。
ホラー好きの綾辻行人全開で、楽しんで描いたような。 -
かの有名な映画作品の名前だったりそれを思わせる展開があったりと、とても面白かったです。
前回の深泥丘奇談を読んでなくても「続」を読んでも大丈夫なのでは? と思うんですけど、やはり1作目から読んで欲しいです。
綾辻行人先生曰く、いきなり「続」や「続々」を読んでも平気とのこと。
しかし、どうせなら最初から読んで頂きたいですね。
読みやすいですし、1つ1つの短編が面白く不思議ですね。 -
すっかり深泥丘世界に溶け込んでしまったようで終始楽しく読めた。
中でも、コネコメガニと心の闇、切断が非常に良かった。続々も早く読みたい。 -
深泥丘奇談の正統な続編と言った感じで、前作から話もつながっているし、本作の持つ不可思議な雰囲気もそのまま。
前作同様、何とも言えない怪しい雰囲気が良かった。 -
モヤモヤとか、不安とか、イライラを楽しむ本だというのは分かっているのだけれど。
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再読。深泥丘シリーズ第二弾。連作短編集。今作でも曖昧な不安や幻想的な雰囲気を漂わせつつも「私」は緩やかな日常を送っていく。不思議なことが起こったりもするし、よくわからない食べ物もあったりするが、それでも日常は揺るがない。―――ような気がする。
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「京都市某区深泥丘界隈逍遥」と併せて読むために、何度目かの再読。何度読んでも絶品。
今回もやっぱりダメだ、「夜蠢く」。ほんっとうにこれだけは嫌! しかしアレがとんでもなく嫌いなだけであって、作品自体が嫌いなわけではないのですよ。「怖い」という意味ではこれが一番だし、リアリティという面では絶品なのかもしれません。
そして何度読んでも「ホはホラー映画のホ」と「ソウ」が楽しいんだよねえ。
そして今回、「京都市某区深泥丘界隈逍遥」を読んだら、「ラジオ塔」がどういうものなのかリアルに分かったので。よりいっそう雰囲気に浸りこめました。 -
ますます嫌いではない。
とてもよい暇つぶしに -
1つの完結した世界の中を自由に探索しているような気分に浸れて、気づけば1冊読み終えてしまいます。
何回読んでも新鮮に感じ飽きません。 -
安定のほのぼのホラー。ソウには笑っちゃった。
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がん汁はモクズガニだと思います!(笑。
あとがきではモズクガニになってましたが。
ホラー映画テーマ2作、私は好きです。
ソウは2くらいまでしか見てませんけどね~。
猫もそうだけど、犬もあらぬ方向を見つめたり吠えたりしますよ。ふふ。 -
ホラー嫌いでも読めるホラーから最も遠いホラー。心理的にじわじわとくる。語り口が穏やかなのもすごく好き。
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一作目の方が訳わかんないなりにドグラ・マグラ風味とはいえ、それなりに独特の世界が確立してた気がする。ちょっと無理が過ぎる感じになった。基本的にオチがなさすぎできつい話が多いんだけど、狂い桜は逆にきっちりオチつけすぎで(しかもお約束な方向性で)前半の感じが良かっただけにもったいなかった。
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読了。
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<夢>シリーズが入ってきてから、なんでもあり感が増してちょっと興ざめ。著者も解説者もそこが気に入っているようだけれど…。<夢>なしで読みたいなぁ。
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2015年1月9日読了。作者自身の投影と思しき小説家の主人公が、「深泥丘」で発生する奇怪なあるいは些細な事件に次々に遭遇する。綾辻行人の幻想ホラーミステリ連作短編集、借りてから「続」であることに気付いた。…最初は「なんじゃこれ!なんでもありじゃん!」と腹立ちを覚えるが、読み進むうちにこのムードとある意味理不尽・バカミス的なトリックにも慣れ、面白くなってくる。なるほどこれは舞台設定の勝利だな。「切断」のムードとこの設定ならではの真相や、カニの話の気持ち悪さが好み。前作を読んでからのほうが入りやすかったかもしれない、こちらも読んでみたい。
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狂い桜が良かった。
ホラー映画好きなので楽しめました。