怪談撲滅委員会 幽霊の正体見たり枯尾花 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041021927

感想・レビュー・書評

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  • この表紙のラノベ感。カバーなしではちょい恥ずい。それでもホラーを求めて100円で買った記憶がある。

    怪談撲滅委員会ってなにそれ?黒史郎?この名前でふざけてる感じ。とりあえず超ビビりな陰キャの女子高生が主人公”澪”。そしてヤンキー風の男子高生”雲英”が怪談撲滅委員会のメンバーで澪を強引に?強制的に勧誘する。この設定だけでラノベ感、B級感が増す。そしてこれでもかと言葉のマシンガンで相手をディスったりするところが安易でチープ。ホラーに興味なかったら面白くないか。

    自分はどっちかっていうと怪談推進委員会に興味あり。

  • 前シリーズの読者としては幽霊詐欺師シリーズの続きものとして勝手に期待してしまった節があるゆえかあまり楽しめなかった。
    粗筋でも前シリーズについては触れていないので別物として読むべきだったか。
    怪談は存在せず作られた物だという設定は面白いと思うが果たして雲英の言う通り、心霊現象は存在しない物なのか?
    3年0組の事情も解決はこれからか。

    カネコやぽんぽん丸やらしき存在、友人の富田林さんなど前作の関係者と思しき人(犬)も少し登場するが、本作との繋がりは明らかにならずである。

    本作だけでは消化不良感が残る。
    もう一冊出ているので続きも読むつもりだがそれ以降出版されるのか心配である。

    笑える要素もあるが前作よりもホラー感が強い。
    しかし前シリーズは声を出して笑えたが本作はそこまでではなかった。
    自分が10年以上歳を取ったせいもあるかも。

  • うーん、うううーん?そんな面白くない、ということもないけど、うーん?何とも評価しづらい。

  • 黒史郎さんの新作ということで、本屋で見つけて即買い。幽霊や階段の類が怖くて嫌いな主人公が、怪談撲滅委員会に。主人公が見ているのものが本当に雲英に見えない幻覚なのか、それとも、実現するのか。続きがきになるところ。

  • 極度の怖がりなのに、親の要望で怪談だらけの高校へ
    進学する事になった主人公。
    そこには、変な男がいた。

    ちょっとずつ学校の怪談をどうにかしよう、という趣旨。
    ですが、男が人の話を聞かないわ、自分の都合を
    押し付けてくるわ、とかかわりあいたくない人種です。
    最初に拉致されるわ、次は脅されるわ…。
    次に付き合った主人公もすごいですが。
    確実に登校拒否をしたい状態です。
    初めての友人、の方が…まだ話を聞いてくれる分
    『普通』な気がします。

    放課後、自分主義の男と行動する羽目になったわけですが
    最後にはもう、したいというよりもするべき、という
    学校生活になってしまっています。
    ある意味自業自得ですし、選んだ道ではありますが
    泣き出したくなるように辛い状態の主人公です。

  • ホラーというかコメディというか。きょうふたいけんをすると髪の伸びる澪が謎の不良イケメン雲英に巻き込まれ怪談撲滅委員会のメンバーとして活躍?する話。続き物だったようで、3年零組の秘密や白首第4への入学の理由など回収されないままの伏線が多い。
    きらの怪談に対する説明が屁理屈すぎるし、解決の仕方も雑な感じ。あと1冊出てるみたいだが、終わる気がしない。

  • 2017.9.9 読了

    果たしてこれはホラーなのかどうなのか‥
    という一言。

    キャラがみんなぶっ飛んでて、主人公の女の子の妄想がこれまたぶっ飛んでたのが少し笑えた。

  • 口当たりのよく、しかし浅くならない範疇でライトな話だった。主人公の主張たる地の文とキラのセリフとでそれぞれ口上が長過ぎてうんざりするのが玉に瑕か

  • 「幽」で紹介されてて、気になってみたので。
    久々にラノベ調のもの読んだなー、とゆーか、最近のこういった表紙系の読んだの初めてかも、と。あーやっぱ学園ものって、心が洗われますね(?)。
    日本大丈夫か!といった状況ですが、東京オリンピック終わったら、そんな方向にもいきそうかも、とか思ったり。
    色々と小ネタに笑えつつ、これは次も買います。

  • 怪談をテーマにしたホラーコメディ。21もの学校の怪談がある高校に入学してしまった怖がりの少女が、謎の組織「怪談撲滅委員会」に強制的に入会させられ、学校の怪談を撲滅することに。
    コメディタッチの中でも、登場する怪談一つ一つはしっかり怖く、また怪談の成り立ちや変化、構成要素といった分析はすごく面白い。
    怪異に対処する方法もまた面白い。人の認識により姿を変えていく怪異に対して、悲劇を喜劇に変換することで怖くないものにしてしまうという。徹底的に怪談を口撃し、その性質を明るい噂話に変えてしまう。
    ノリについていけないところもあったけど読んでたら慣れてきた。
    主人公の澪が怪談に立ち向かう姿が健気。澪を巻き込んだ雲英は正直イヤなヤツなので言動には少しいらいら。
    雲英の語る空前のホラーブームや委員会の目的がどこまで真実で本気なのかが全く読めないが、続編で明らかになることを期待。

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著者プロフィール

黒 史郎 (くろ・しろう)

小説家として活動する傍ら、実話怪談も多く手掛ける。「実話蒐録集」シリーズ、「異界怪談」シリーズ『暗渠』『底無』『暗狩』『生闇』『闇憑』、『黒塗怪談 笑う裂傷女』『黒怪談傑作選 闇の舌』『ボギー 怪異考察士の憶測』『実話怪談 黒異譚』『川崎怪談』ほか。共著に「FKB饗宴」「怪談五色」「百物語」「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」各シリーズ、『未成仏百物語』『黄泉つなぎ百物語』『ひどい民話を語る会』など。

「2023年 『横浜怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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