クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ
- KADOKAWA/角川書店 (2014年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041022450
感想・レビュー・書評
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面白かった。
主人公は大学生。不定期に営業しているバーが大学校内にあるらしい。解けない謎を持っている時だけあらわれる。
お酒はおいしそうだし謎解きも鮮やか。遠近がどんどん成長していくのも面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たぶん図書館の蔵書リストで見かけて借りた。
面白かった。
京都の大学生の「俺」視点で語られる話。
つかみどころのない雰囲気とか、気になっている女の子がいるところとか、そもそも舞台が京都であることも、「夜は短し~」みたいな雰囲気なんかな? と、思ったけど、あのタイトルよりはもう少し(世界観が)くっきりしてる。
連作短編な構成と、安楽椅子探偵(?)風味なところは「タレーラン」みたいな雰囲気なんかな? とも思ったけど、それとはまた違った味があった。
(長い)
先に問題が提示されて、あとからダダっと謎解きのターンに入る構成は、長くなると全然ついていけないけど、この本は全体的にいい具合に短くまとまっているので飽きることもだれることもなくついていけた。
伏線もあとから拾えるし、「あー、なるほどね…」とも思えるけど、伏線としては薄い…(笑)。
いやいや、本格ミステリやとこのくらいの伏線なんやろ。気付くほうがむりやん! と、わたしなんかは思うけど。笑
カクテルのうんちくも楽しかった。
あと、京大ってほんま何なんやろ。笑
ほんま、この独特の雰囲気がすごいなあ。
吉田寮って先日取り壊しになったところかな。
大学生! て感じの自由さとこだわりが、読んでて楽しかった。わりと大学生ならではの用語も出てたんちゃうかな。わからんけど。笑 -
京都の大学生がミステリーの謎を解いていくお話。
軽めのミステリーでさくさくっと読めるカンジ。
複雑なものでは無いのでミステリー好きには物足りないかもですが、京都の街や大学内に突然現れるバー。
雰囲気は楽しめる作品でした。
登場人物の名前がやけに華美だったり、主人公は謎を解いてくキレものかと思いきや、そうでもなかったり・・?
あんまり登場人物に感情が重ならなかった。 -
ルヴォワールシリーズに比べたらずっとライトな感じで驚きだ。 私にはこっちのほうがとっつきやすくていいけれど。 京都と大学生と謎の学内バー。そそりますねぇ。トーチカが青河さんのこと どうでもよくなってる感じが残念だったけど、最終話の追い込みはお見事。 この先が楽しみな作家だと思う。
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京都大で場所を変え現れるという謎解きバー三号館。蒼馬譲の作る美味しそうなカクテルに、お支払はお客の持ち込んだ「謎」でー。
表紙に一目惚れ!解けない「謎」を抱えた人だけが辿りつけるバーという雰囲気が好き。小さな日常の謎を蒼馬譲が話を聞いて解き明かすライトミステリー。
一番気になった三号館の謎は解かれたから続編はないのかな?主人公の片思いは進展のないままだったけど… -
京大と恋とミステリと少しのファンタジー。終盤ばたついた感がありましたが、吉田キャンパスや吉田寮を知ってることもあり、楽しめました。続きが出るなら読むと思います。
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表紙が素敵。
そして京都が舞台。
知ってる場所が沢山出てくるのが楽しい。
すごく読みやすかった。 -
謎解きと恋模様と京都の街並みが豊かで読みやすい。
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謎があるときだけ存在するバー。
京都を舞台とした短編連作ミステリ。
面白いのだけれど、後半から軸が定まらない感。バーを主軸にしたいのか、恋を主軸にしたいのか、ミステリを主軸にしたいのか。ファンタジーではなく、地に足をつけようとしたが故に奇妙さが強調されている。 -
人が死なない推理小説。死なないけど、どっか行っちゃったりはする。京大、自由そうな校風で有名なあの大学が舞台。私的に謎解きが分かりやすくて、楽しめた。欲を言えば、恋の行方が知りたかった。しかし、美味しいカクテルを飲みたくなる物語たちだった。