のぞきめ (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 746
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027226

感想・レビュー・書評

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  • 20170324

    第一話は本当に怖い
    ホラー

    隙間が怖くなる

    第二章は
    民俗学ミステリー

    最終的にネタバレされるがなるほどと思った

  • 個人的・夏のホラー強化月間。氏の著作なら何でも良いんだけど、今回は、BRUTUSホラー特集でも取り上げられていた本作をチョイス。さすがのリアリティ&恐怖感。連作中編集というか、共通の舞台に纏わる中編2作を収録。本作については、刀城シリーズに共通する合理的謎解きもあって、でも霊的なものはやっぱり確実に存在していて、っていうそのあたりのバランスが絶妙。

  • 中盤若干だれましたが、全体的にしっかり怖いし読み応えありました。
    最後の回答編は蛇足と感じる方もいるかも(私は好き)

  • 作者の猫が好き

  • ホラーとミステリー、現実と創作の間を漂うなんとも不気味な小説です。
    序章と終章の主人公が三津田信三本人を思わせることから、これは本当にあったことなのでは…という気持ちになります。
    民俗学がベースとなっているところも説得力がありよかったです。
    1人の時に読むと周囲が気になりキョロキョロしてしまうこと必至でしょう。

  • とっってもよかった。
    読んでいるあいだ、「残穢」や「黒祠の島」や「ずうのめ人形」を思い出したりしていた。

    四十澤先生から色々聞き出せたら、そういう展開だったらスッキリするのにな!と思ってしまったけど、謎が残った方が想像力が働くし、怖さの余韻にひたれるよね。

  • 誰かに、覗かれている気がする。開いた扉の隙間から、棚と棚の間から。誰かが私を、見ている気がする。正体の知れぬ憑き物「のぞきめ」がもたらす怪異。のぞきめの真相は徐々に明らかになるが、円満終了とはならない。閉鎖的な村の、異常な雰囲気に胃が凭れた。この小説は序章と終章を除くと「覗き屋敷の怪」「終い屋敷の凶」の二つに分かれている。私が特に怖いと感じたのは前者。何者か分からないものに遭遇し、追われ、祟られ最終的には何人か無残にも、という展開に息を呑んだ。 舞台となっている時代が現代だったのも要因かもしれない。

  • 村を探索する主人公が臆病なのか、大胆なのかよくわからない‥笑

  • ホラーとミステリとが見事に融合されている。
    第一部「覗き屋敷の怪」では純粋なホラーを楽しむことができ、第二部「終い屋敷の怪」ではホラーとともに、第一部で提示された謎を解き明かすミステリとサスペンスを楽しむことができる。
    「のぞきめ」という怪異の不気味さも素晴らしい。

  • 刀城幻耶シリーズではない三津田信三。
    「怪奇現象」と「ミステリー」といういわば虚構と現実を行き来するだけではなく、「小説」と「この小説を読んでいる自分」をも行き来させられる仕掛けが面白かった。

    隙間を見るのが怖くなる本。

著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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