私情対談

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 190
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027370

感想・レビュー・書評

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  • 初読み作家さん。
    雑誌の対談形式で物語が進行。
    ベストセラー女流作家と若手人気女優、サッカーW杯日本代表入りを目指すチームメイトの二人など、にこやかな対談の合間に本音が( )書きで語られる。
    徐々に事件の繋がりが見えてきて、ラストはなかなか凄かった。
    嫌ミスの部類。面白かった。
    (図書館)

  • 2015.9.26

    インタビュー(建前)心の声(本音)のやりとりが面白かった(^o^)

    久しぶりにヒット

    そして誰も居なくなる…

  • にこやかに対談する二人がその笑顔の裏でそれぞれに独白する陰謀と犯罪…
    1話1話で完結するのかと思って読んでいたら各話の登場人物がつながりを持ってやがてさらなる新たな犯罪を呼び込んで行く。ラストが近くなるにつれ、その展開はないだろうという筋やトリック運びの荒さも目立ってきたけど、読み始めたら飽きることなく読めた。
    いわゆる嫌ミス。あとに残るものはないけれど、面白かったです。

  • まあ、おもての顔とうらの顔はあるもので、
    ちょっとおもしろおかしく記載されていました。

  • ベテラン女性作家×売れっ子女優、w杯日本代表入りを目指すチームメイト、話題のドラマに出演する主役の新人女優とイケメン俳優と強面のベテラン俳優、3人組のバンド。それぞれの対談、そしてその裏に隠された事件とは。

    知らぬは本人ばかりなり、という感じ。対談形式で、合間合間に心の声が入ってきて隠された事件がわかるというのもなかなか新しくてよかった。

  • デビュー作「神様の裏の顔」で横溝正史ミステリ大賞を受賞しての著者第二作。対談形式の中で、お互いの腹の内も同時並行で描かれていく。そこには恐るべき事件の真相が。

    文章の構成としては斬新で面白い。しかし、肝心のストーリー展開が、1、2章の段階では、何て下品なの!とある意味腹立たしく思いながら読んでいた。それが、3章、4章と読み進めていくと、毒に当たりすぎて慣れてしまったのか、変に楽しめるようになってしまったのが不思議。キャラがどんどんと繋がり、先の展開が気になって仕方ない。見事に嵌ってしまった。しかし、、、終盤になってこれまたどんでん返しの連発で。結局、最後は飽きてしまった。もちろん、意外で驚いたどんでん返し展開もあったのだけれど、程度はもうちょっとわきまえた方が良かったかも。無理やりキャラを繋げ過ぎちゃったのが、最後になって裏目に出たかな。

    デビュー作で大賞を取って、次作はどうなるかと思ったけど、、、意外と上手く着地したのではないだろうか。結局、前作と同じような展開形式になってしまった感はあるが、それを今後も徹底的に畳みかけるのも面白そうだし、それとも全く異なるものを持ってくるのも面白そう。好みの分かれそうな文章ではあるが、私は期待したいです。

  • 対談は言葉にして発言しない私情を隠した対談だった。
    対談者がいろいろな糸で繋がっていた。それは悪意と殺意を持ったつながりだった。
    お互いに持つ悪意が強く、そのせいか話がくどく感じる所が多かった。

  • 和気藹々とした様子で交される「誌上対談」。しかしその裏でまさかこんなとんでもない謀略が繰り広げられていただなんて! 腹黒な人があまりに多すぎです(笑)。かなりえげつないのに、なぜか笑えてしまうとんでもないミステリ。
    それぞれの人物と事件がほぼすべてきっちりと繋がってきちゃうのが凄いところ。思いもかけない着地点と、どんでん返しの連続にはまさしく驚愕。にしてもこれって真相を知らない方が幸せなことがいっぱいありますねえ。

  • 雑誌の対談の中で、登場人物の腹の内が明らかになり他の登場人物に繋がる設定はなかなか面白かったものの、対談した登場人物達が漏れなくがっちりと繋がるのは都合が良過ぎますし、終盤のドタバタもやり過ぎな気がしました。
    また、本書は対談を六回繰り返すだけの構成なので飽きてしまいました。目先を変える為、一話ぐらい対談形式じゃなくても良かった気がします。

  • 文の構成に慣れるまで少し読みづらい。
    みんなこんなに本音と建前使い分けてるんだとか思ったら怖くなった(¯―¯٥)
    文体は軽いものの誰を信じて良いかわからなくなるお話でした(¯―¯٥)

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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