ラプラスの魔女

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029893

感想・レビュー・書評

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  • 最初の導入にあまり引かれず、なかなか読み進められなかったが、3分の1を読み終えてからどんどん世界観に引き込まれていった。

    魔女というだけ、本当の超能力の話なのかと考えていたが、まるで近未来の脳科学の話であった。

    いわゆる勘というものは、今までの人生の積み重ねが生んだ偶然ではない、必然の産物である。

    AIが学習を繰り返していけば、いずれかはこのような予測も出来る未来が来るかもしれない。

    登場人物への感情移入よりも、SFの物語を読んでいるような、ワクワクした感情で最後まで一気に読んでしまった。

  • ドキドキとハラハラが混在した東野圭吾ワールド全開の作品。
    俗に言う「運のいい人」は実はこの作品に出てくる人物たちのような能力を持っているのだろうか、、、

  • 人間の理知を超越した少年たちの苦悩

    温泉地で映像関係者が硫化水素による不運な死を遂げる。

    その調査に向かった学者の青江は、一人の少女と出会う。

    被害者の妻に嫌疑を向けている中岡刑事は、青江と接触することで事件に関する端緒を掴む。

    事件に関わる天才映画監督・甘糟才生、不思議な力を持つ木村と少女・円華。

    不思議な力を研究する脳神経科学者。

    超越した人間による完全犯罪は達しえるのか?


    科学ミステリーです。
    ちょっと強引にも感じましたが、一気に読ませる面白さ。

  • 厚みのある本だったので表紙を開くのに気後れしていたのですが、読み始めてしまえば、予想できない展開に次々とページをめくるのが面白く、数日で読めました。
    さすが東野圭吾さん小説という感じでしょうかー
    これだけのスケールなので映画も見ごたえありそうです。

  • 二つの温泉地での硫化水素による中毒事件がリンクし、不思議な少女の正体が徐々に明らかになっていく展開にひき込まれていく。登場人物の設定と物語の進め方が素晴らしい。

  • "円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
    同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
    価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。

  • 読み応え十二分(^^)
    天空の蜂の読後感と似た感じです。これ映像にすると絶対面白そう?
    東野圭吾特有のエゴイズムばんばんの展開に緻密な伏線が随所に張り巡らされた構成が抜群です。ネタバレしたくないので控えます。作家デビューから30年、80作品目の記念作品は今までをぶち壊すという帯通りでした。是非(^o^)

  • 図書館で予約が入ってなかったので借りてみました。

    映画化されたのは知っていたし、東野圭吾は何冊か読んでいるのでワクワクしながら読みました。
    やはり期待を裏切らない面白い作品でした!

    面白い作品は導入部分から面白いというのが持論ですが、まさにその通りで、気になる→どうしても気になる→先が知りたい→読まずにはいられない!というふうにグングン読めました。

    次々に登場人物が増えても、キャラがしっかりしているので混同する事もないし、章が短めなので短時間に割り振って読めて、ちょこっと読みにも適していると思います。

    そして、ミステリーは謎解きが肝心ですが、理路整然としていて読後もスッキリしました。

    後半、畳み掛けるようにすごいスピードで知りたい事が解っていく時が読んでいてすごく楽しかったです。

    読書の秋、秋の夜長にピッタリの一冊おススメです!

    読み終わったばかりなので、まだ興奮と余韻の中でテンション高めのレビューになってしまいました。

    面白かった~♪

  • この本のどこまで本当のことなんかな
    って思ってしまった。
    自分が知っていること、
    知らされていることなんて
    ほんと一部なんだろうなって。

    出版されたときから気になってたから
    やっと読むことができて満足!

  • 東野作品56作目!
    そして、東野さんにしては珍しく☆2つ。
    もちろん手が止まることはなく、最後まで飽きさせることなく読ませてくれました。

    でも、何というか。。
    全てがうまくいきすぎていて、そして甘粕さんには生きて償ってほしかった。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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