乙女の美術史 世界編 (角川文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040256

作品紹介・あらすじ

スキャンダラスでディープな乙女のための美術の世界へようこそ!一冊で、世界の美術史の全容がつかめる画期的な入門書。歴女のバイブルとして支持された、「乙女」シリーズ最終回!

感想・レビュー・書評

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  • かなり偏ってる

  • 西洋美術を古代〜近代にかけて、その美術のテーマの変遷、時代ごとの代表画家などを紹介。恋愛や肉体礼賛の歴史、など、美術における性やスキャンダル、裏話などに重きを置いて描かれている。

    画家は、ミュシャ、フラゴナール、ミレイ、ルノワール、マリーローラン、など、女性をテーマに描いた人物が多め。

    気になった画家は、ルネサンス初期のピサネロという画家。ダヴィンチやミケランジェロの時代の画家のようだが知らなかった。儚さや優しさを表現したという。もっと作品も見てよう。

    あと、実は人見知りだったという王妃マリーアントワネットの唯一の友人だったと言う女流画家ルブラン。

    エピソードで気になったのは、ルノワールとワーグナーの話。
    ルノワールはワーグナー好きで、懇願してようやく面会し、肖像画を描くものの、その出来は本人にも思わしくなかったようでワーグナーも味気ないコメントを一言残したのみだったという。
    (印象派の時代は、みなワーグナーが好きだったという。)

    エピソードを一部漫画にしたり、週刊誌の記事風にしたり、参考写真をふんだんに載せていたり、強調したい部分は太字にしたりと、見やすくしている工夫を感じた。

    ただ、時折行き過ぎた表現があり、作品に対して愛のない言葉も散見された。
    特にモネの積みわらの連作をぶっちゃけ退屈と書いているのには、モネファンとしては不快でしたね…。

    もう少し作品自体の記述は大切に書いて欲しかったかなと感じた。

  • 中野京子さんの著作(怖い絵シリーズとか)と併せて読むと
    より理解が深まるかも。
    個人的には『腐男子社長』の内容と被るなーと思って読んでました。

  • 美術や歴史 古代から近代まで広く浅く書かれている。
    新聞や雑誌のように書かれていたりして歴史上の芸術家たちが少し近くに感じる。

  • 美術裏話的な世界。漫画も付いていてイメージつきやすい。
    ローマ時代の男性石像に毛がないのが写実的なものと始めて知りました!

  • おもしろい

  • 普段よく目にする絵画について書かれた本。
    とにかく、面白い!
    絵に詳しくないので勉強兼ねて初心者が読むとよくわかる!

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著者プロフィール

堀江宏樹(ほりえ・ひろき)
1977年生まれ、大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。
日本、世界、古代、近代を問わず、歴史の持つ面白さを現代的な視点、
軽妙な筆致で取り上げている。
綿密な検証と考察、臨場感溢れる描写には定評がある。
主な著書に『本当は怖い世界史』『本当は怖い日本史』『本当は怖い世界史 戦慄篇』『愛と欲望の世界史』『眠れなくなるほど怖い世界史』(以上、三笠書房《王様文庫》)、『乙女の日本史』『乙女の美術史 日本編』『乙女の美術史 世界編』(以上、KADOKAWA)、『三大遊郭 江戸吉原・京都島原・大坂新町』(幻冬舎)などがある。

「2022年 『本当は怖い江戸徳川史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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