幽落町おばけ駄菓子屋 晴天に舞う鯉のぼり (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2016年4月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041041291
作品紹介・あらすじ
春になり、御城彼方(みじょうかなた)は大学二年生になった。ということは、常世の住人の町「幽落町」に住み始めて二年目ということだ。のんびり、キャンパスを歩いていたところに轟くエンジン音とともに、ハーレーに乗った漆黒のライダーに連れ去らわれてしまう。ライダーの正体は元医者の都築で、彼方を人質に「幽落町」下宿アパートの大家水脈(みお)さんを、東京江東区の古い病院に呼び出すのだった。なぜか一緒に付いてきた猫目さん、真夜(まよ)さんも一緒に、都築が見せたもの。それは桐箱に入った「枕」だった……。 レトロな東京の街を中心に展開される、ほっこり懐かしい謎ときものがたり。重版御礼の、シリーズ第6巻!
感想・レビュー・書評
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本編より余話が面白いと思った。
真夜さんはすき。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
御城彼方は、大学2年生になった。生身の人間ながら、人ならざるものが住む常世の町「幽落町」に下宿して、2年目の春。のんびりキャンパスを歩いていたら、突然ハーレーに乗った都築によって、江東区の古い病院へ連れ去られてしまう。彼方を人質にして「幽落町」から水脈さんを呼び出した都築は、桐箱に入った、「枕」を見せるのだった…。レトロな町並みで展開される、ほっこり懐かしい、謎とき物語。大人気シリーズ!
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シリーズ6作目。「せめてひとめだけ」バイクで鮮やかに拉致される彼方。アヤカシがほのぼのしている分、都築さんが恐怖を担当しているのか。怖いの意味が違うけど。黒猫の彼方に対する認識に笑った。「ぼくのふるさと」とうとう千葉へ。老舗の高級な羊羹ほど、一切れ二切れで満足できるように作られていると思うのだが……。「そらをおよぐ」鯉のぼりの話。「せおったもの」予想外の組み合わせだったが、意外と相性よさそう。
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キャラの輪郭がくっきりしてきて、愛着がわく。主人公も、平凡なようで、懐が深いというか。
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図書館本
娘しかいないけど鯉のぼりを飾りたくなった -
2020.10.20読了
2020年の㉕
★★★☆☆
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■ 1736.
<読破期間>
2017/5/8~2017/5/15 -
「せめてひとめだけ」
死ぬ前に一度だけ見たかった景色。
親しい人達と長年見ていたからこそ、この世で見る最後の景色にしたくなったのかもしれないな。
「ぼくのふるさと」
久しぶりの帰省途中に出会ったのは。
長年付き添った連れの死は悲しいかもしれないが、安らかに逝かれた場合その死を受け入れやすのかもしれないな。
「そらをおよぐ」
長い間迷子になっていた鯉のぼり。
子供の頃であろうと自分の作った物が無くなってしまった時の悲しみは心のどこかで行き続けているんだろうな。
「せおったもの」
不安な日々につけ込んできた者。
頭で理解しきれない状況に出会った時、それに詳しい者がいたら嘘ぽい話であろうと縋ってしまうのかもしれないな。 -
だんだん薄くなってきている気がするのは気のせいかな。
事件も謎もあっさり解決するからすぐ読み終わった。
それにしてもみんな誰とでも仲良くなれるの凄いよ。最後のコンビには驚いた。