少年と少女と、 サクラダリセット6 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.24
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本棚登録 : 390
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041042106

作品紹介・あらすじ

再生後、姿を見せなかった相麻菫からケイへの奇妙な連絡。それは春埼と一緒に交差点でゴミ拾いをしろというもの。何のために? 一方、管理局の男は、咲良田から能力の消滅を目論んでいた。物語はクライマックスへ!

感想・レビュー・書評

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  • 誰かひとりが命を投げ出せば世界を救えるとして、そのひとりが死んでしまう必要なんて、なにもない。怖ければ逃げ出せばいい。(217ページ)
    .
    特別な力を否定して。
    悲しみを受け入れて。苦しみに耐えて。できないことは、できないと割り切って。限られたものから最良を探すのが、頭の良い方法なのかもしれないけれど。理性的で、優秀な人間のやり方なのかもしれないけれど。
    でも、本当に悲しいとき、それを受け入れるのが正解なのか。
    全部、諦めろというのが、正義なのか。
    たとえば能力で救われた人に、やっぱり間違いだったから、もう一度苦しめというのが正しいのか。
    (248ページ)

  • 記憶が書き換えられる。
    使い方次第で強力な能力に分類されそうだが、誰一人警戒していなかったのか。
    布石を打つことには成功しているが、これを上手く利用出来るかは唯一全てを知る者次第だな。

  • 能力があるから、生まれる幸せと犠牲があって、
    能力がなければ、守られた幸せと守られなかった犠牲がある。
    その選択が良いのか悪いのかなんて、立場によって違うんだなと、、、
    咲良田という能力のある町の物語を通じて、哲学を学んでいる感じ。

  • 5

  • サクラダから能力を無くそうとする管理局員と、それを阻止しようとするケイ。
    それぞれの理由はどちらも理解できるものであり、最後に河野氏がどちらを選択するのかが気になります。

  • 河野裕の少年と少女と、を読みました。

    咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの6冊目でした。
    咲良田にだけ存在する超能力を全て消し去り、咲良田を普通の街にしようとする浦地の策略は成功したかに思えたのですが、記憶を保持する浅井ケイの能力だけは消されずに残ります。
    そして浅井ケイは最後の反撃に出るのでした。

    春﨑美空のキャラクターがペルソナ3に登場するアイギスと同じように感じるのが面白いと思いました。

  • 2018/4 13冊目(通算65冊目)。浦地の企みにより咲良田中の能力の消失が行われ、春埼もケイと知り合う前の記憶を消去されてしまう。相麻菫の本当の目的がこの巻で明かされるが、未来を変えないために既に起こっていることを変えない様に実際に行動するというのはとてもつらいことではないか。そういった意味では非常に切ないなと読んでいて思う。相麻菫が残したわずかな希望を元に、ケイは春埼の記憶を取り戻す事ができるのか?。最終巻、じっくりと読んでいきたいと思う。

  • あぁ、やっと…と、とてもとても温かくなったのもつかの間。
    とにかく祈りながら次の巻へ。

  • サクラダリセット6作目。
    我慢しきれず、アニメを2話だけ見進めてしまったら、この人はこの人なのかーーー、と思ってしまい、その情報が本に出てきたものなのか、出てきただろうけどどのあたりかなどわからず、少し後悔。
    映画を観てひとつの結末、ひとつの話の進み方を知ってしまっているので、確認行為のようで純粋に小説を楽しめないでいる。
    初期にも思ったことだが、映画を観てはまっていなかったらこんなシリーズ物読めなかった気もするから、なんともやきもきする。

  • 色々なことが回収され始めている。こんがらがりながら、最後に向かっているんだなと思う。
    2017/9/25

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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