虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)

著者 :
  • KADOKAWA
3.74
  • (26)
  • (35)
  • (30)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 367
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047811

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おそらく水木しげるさんへの追悼本。
    妖怪ヲタ度が高いほど、いろいろ拾えて楽しめるし、妖怪・怪獣・怪物知識(アニメ・映画を含む)が多いほど、懐かしさや細かいディテールに涙する物語。

    しかし、物語にあるように人生には「余裕」が必要なわけです。
    余裕があるからこそ、社会的生産性が限りなくゼロの妖怪なんぞに情熱を注げられるバカでいられるわけで…。


    物理的にも精神的にも余裕のない年末・年始にかけて読んでしまって大失敗!
    まぁ、新たに「こんな本があるんだ~。そのうち読まなきゃ~」的な知識をいただきましたが、楽しめたかと言うと微妙なところ。

    平成から元号が変わる今年。
    もっと余裕のあるバカとして、妖怪道、自分の場合は特に怨霊道に邁進していきたいと思います。

    ※「そんな余裕ないのにぃ~!」←冷静な心の声

  • 水木大先生…

  • やっと読み終わった
    余裕は大事

  • 妖怪、お化け、フィクション総決算。馬鹿は強し。なんだか深いような、結局馬鹿やっただけだったような。最後は滅茶苦茶だが、ラストはほんのり切ないような。先生…
    しかし、フィクションである小説であるのに、リアルな登場人物も出てくるものだから、平太郎が榎木津の親族やろうと思っていたのに、最後まで忘れていた、というか、まぁ全部フィクションなんですけども。なんだか、読み終わると不思議な気分。そして作中に出てくる本やら漫画やらが比較的よくわかるということで、自分も結構な馬鹿だというのがわかった。いい意味で?。

  • 最後はイマイチ。
    ただ「人生は無駄の積み重ねなんです。〜。仕事を効率良くこなして、余った時間で無駄を楽しむ。」というセリフは気に入った。無駄、余裕がなくなって世の中が荒廃する設定は面白いと思った。

  • 最後の三巻目で失速。ラストのグダグダ感がもったいない。すっきりと終われなかったな。残念。
    追加。これはもしかしたら、壮大な、水木しげる始め、妖怪を愛する先輩方へのラブレターと、同胞、後輩へのエールかもしれない。結構それは素敵。

  • どんちゃん騒ぎが続きます。イスカンダルで待っているのが坂田利夫って、馬鹿じゃなくてアホだ。

  • 確かに実在の人物は色々出てくるんだけど、面識があるわけでもないし、他作のキャラが出てるのとあんまり変わらないかな。
    まあ、背景を知っているほうがより面白くは読める。
    平太郎に関してはそうでしたね!って感じ。まさしく虚実。

  • ようやく最終巻。
    挫折しそうになりながら
    なんとか、最終巻。
    結局、面白いのか、面白くないのかは
    微妙なところ。
    それなりに、楽しめたのは
    それなりの予備知識がある人か…
    くだらない中に、実は深い意味があったのかもしれないが気のせいかもしれない。

  • 感想は「序」「破」「急」三冊あわせてのものです。

    日本に妖怪が現実に現れ、そこから相互監視の殺伐とした社会が生まれる。
    妖怪好きの関係者たちが実名で登場するシリアスなんだかバカバカしいのかよくわからない小説。まあそれこそが作中で描かれている「妖怪」と同じなのかもしれませんが。
    自分は一つのエンタメ小説的な感じで楽しく読みました。最後のいろいろなフィクションから怪獣だの妖怪だの、著作権的にまあ許可はとったんでしょうけど、とにかくいろいろごった煮で出てくるのは馬鹿馬鹿しさを通り越してちょっとげんなりもしましたが。でも最後の最後でちょっとしんみり。
    そういう意図はあったのかどうかわかりませんが、結果的に追悼の作品になったのかもしれないな、と。。。

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

京極夏彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×