土方歳三 下 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054000

作品紹介・あらすじ

討幕派の勢いは激しさを増し、幕府軍が追いつめられてゆく中、歳三はかつての仲間たちとの悲痛な別れを味わうことに。それでも信じる道に奉じ、蝦夷地で戦い抜いた歳三が最期に見たものとは。慟哭のラスト!

感想・レビュー・書評

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  • 近藤の斬首、永倉、井上の戦死を経て北へ北へ戦い続ける土方。箱館では伊庭八郎との再会し物語は最後の戦いに向かう。榎本武揚に近藤を人見勝太郎に沖田の面影を感じるところや外国の蒸気船でやってきた佐和さんとの再会のシーンに死を決意している姿が描かれている。新政府が正しいか旧幕府軍かというよりも己が決めた道を真っ直ぐ進む人間は純粋にカッコいいなと思います。

  • かっこいい土方歳三の魅力が余すことなく描写された秀作です。

  • 或いは「土方歳三の半生」というようなモノは、古くからの時代モノのファンや歴史好きには「御馴染み」かもしれない。そして古くから在る様々な作品が引合いに出されることであろう…が…これは「現在の解釈」としての「土方歳三の半生」という作品で、「未来に至って引合いに出される名作」というようになって行くと思った…

    上中下と3冊で1作の本作…非常に愉しく読んだ!!

  • 旧幕府軍と新政府軍の最後の戦い。
    結末が分かっているだけに、なかなか進まなかった。

    運が無かったといってしまえば、それまでなのかもしれない。
    時代の流れだったといえば、そうなのかもしれない。

    ただ、自分の死に場所をここと決め散ってゆく姿は、潔く、カッコいい。

  • 201708/上中下巻まとめて。とても良作。わりと淡々と史実にそって書かれてるので、最初は富樫倫太郎っぽくない感じに物足りなさを感じたけど、読み進めるうちに気づいたら夢中で読んでた。性別世代問わず惚れざるをえない土方自体ドラマ性がある人物なので、駄作になりようがない題材ではあるけど、じっくり描き切ったこの作品は、数ある新選組モノの中でも、上位に入ると思う。特に下巻の五稜郭は圧巻。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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