多摩川のミーコ (角川文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041055243

作品紹介・あらすじ

星も見えない真っ暗な夜。子ねこのぼくは、人間に捨てられた。ごうごうと低くうなる、恐ろしい音がする闇の中、温かく抱き上げてくれたのは、ほこりと汗の匂いのする一人の男性だった……。

多摩川の河川敷で、ホームレスの”おっちゃん”に拾われた捨て猫のミーコは、同じくおっちゃんに拾われた白ねこのたまさんと、一人と二匹で暮らし始める。厳しくも温かい日々の中、良い人間も、悪い人間もいることを学び、少しずつ人との絆を深めていくミーコ。成長するにつれ、おっちゃんやたまさん、自分の家族を守ろうと考え始めるようになる。しかしその矢先、大型台風が河川敷を襲って……。「おっちゃんの大事なねこ」になるために、ミーコが選んだ決断とは……?

2007年に関東を襲った大型台風「台風9号」。その裏で起きた、温かくも悲しい感動の実話。

感想・レビュー・書評

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  • (´;ω;`)…ブワッ

    人間の勝手な都合で捨てられてしまう動物たちが、どうか減りますように。

    興味本位や八つ当たりなどで、動物たちを虐げたり、暴力をふるったりする人間が、どうかいなくなりますように。

    動物たちに優しくできる人間が、どうかたくさんたくさん増えますように。

    そう願わずにはいられません。

  • 捨てられた猫の視点から語られているお話。一番ひどいのは人間。身勝手なのも人間。そんな人間にはなりたくないと思いました。

  • 猫好きが高じて読んでみましたけれども(!)、あまり興味を引く内容ではなかったかな…? 感動モノなんでしょうけれどもねぇ…ひらがなが多くて絵本を読んでいる気分になりました。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    しかしまあ、動物虐待する人間が後を絶たないそうで…それでも健気に生きている猫ちゃんたちを僕は応援しますよ!!

    とか言って…まあ、殺処分とか色々取沙汰されていますけれども、野良猫の居ない世界というのもまたなんとも寂しいお話でして…なんとかこう…野良猫にとっても心地よい日本を作っていきたいですなぁ…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 多摩川に捨てられた子猫のお話。

    色々考えさせられる物語です。
    猫も人も、ただ普通に生きて
    幸せに暮らしたいだけなんだけどね。

    いつか、娘にも読んでもらいたいな。

  • 多摩川に捨てられた仔猫のものがたり。書店で見かけて、深谷かほるさんの表紙に惹かれ衝動買い。読み始めて気付いたんだけど、これ児童書で出版されたお話なんですね。実話を元に書かれていて、あとがきにはモデルとなったミーコの写真も載っています。
    捨てられた犬や猫たちがどんな環境で生きているのか、人間のやさしさと、身勝手さ、残酷さも猫視点で描かれてます。我が家にも猫(保護猫)がいるので、改めて動物と暮らすことの責任を感じました。少しでも身勝手な理由で簡単に動物を手放す人がいなくなればいいのに。

  • 後書きの1枚の写真、それだけで星5つけてしまいました。
    猫がだいすきです。

    捨て猫目線で進むため簡単な文章です。
    難しい漢字もなく子供でも読めると思います。

    大人が読むには少々物足りなさがあるけど
    元捨て猫の我が家の猫くんが違う猫生を歩んでいたら、、
    と想像しながら読みました。

  • 表紙は、夜廻猫の深谷かほるさんです。

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著者プロフィール

東京生まれ。慶應義塾大学卒。イラストレーター、絵本作家。

「2019年 『さよならをのりこえた犬 ソフィー 盲導犬になった子犬の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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