山の霊異記 ケルンは語らず (幽BOOKS)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 35
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041057315

作品紹介・あらすじ

山の空気を堪能する母娘の後をつけてくる黒い影、山登りの最中に知人からかかってきた電話に隠された秘密、暴風雨の夜テント泊の男性が遭遇した恐怖……。山という場所の魅力と恐怖を畏怖の念とともに描きだす。

感想・レビュー・書評

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  • 前作よりは面白かった。しかし山の霊異記と言いながら、山とは関係のない怪異があるのはどうだろう……。終盤の長めの話もしみじみとした感じは悪くはないが、期待している方向性とはちょっと違うので、個人的には微妙。

  • 山であった金縛りの話が一番怖い。
    語り部のおじいさんが語るのは、想像した経過の話。
    現実に起こったことが確定しているのは、がけ下で身体が真っ二つになった友達がいるということのみ。
    何があったのか、とても怖い。

  • もう行かないだろうけど、、、
    単独行は、できませんね。こわー。

  • 登山系の怖い話、不思議な話が半分。山麓での不思議な話が半分といったところ。 
    私の地元 奥多摩を舞台にした「ブランコ」 ちょっとSFチックなテイストの「不死身の男」 私も一度は経験してみたいと思った「美人霊の憂鬱」 ちょっとホロリとした「かくれんぼ」 あたりが私の好みだったかな? 
    恐ろしいというよりも不思議な感じのする話が多かったです。 

  • 怖さでいうと「最後の日記」と「三日月の仮面」。
    ほっこりでいうと「幸せな背中」と「仙気の湯」。

    ただ「悪い人」の得体のしれなさが一番イヤでした。
    あの事件が怪異と結びついてしまうのはよくないよ。シチュエーションがそうさせたんだろうけど。

  • 怖くて不思議な話がいくつも収められている。

    仙気の湯が良かった。
    人見知りな主人公が帽子を風に飛ばされた男の子に「とってやろうか」と声をかけたら、写真を撮って欲しい観光客に囲まれたり。
    その後、話しかけてきたおばあさんに頼まれごとをしたら、実は‥という話。
    ほっこりする話だった。

    「三日月の仮面」の高草山にも行ってみたい。

  • 稚児落としはホームタウンでありますが、そんな話が収集されているとは…

    著者最新の山岳怪談。

    雪女的な話の連続は、あれはずるい(笑)

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著者プロフィール

1958年、東京都生まれ。ウェブサイト「北アルプスの風」を主宰。山登りと酒と煙草を愛する。99年、くも膜下出血を発症するも奇跡的に回復する。その後、サイト内にて怪談作品を発表。2004年、『幽』第二号から連載の「山の霊異記」でデビューする。08年に怪談集『山の霊異記 赤いヤッケの男』を刊行。怪談語りにも長けており、さまざまなメディア(怪談TV番組、『R25』、『ほんとにあった怖い話』など)で山の怪談の第一人者として取り上げられるなど活動の場を広げている。

「2020年 『山の霊異記 ケルンは語らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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