- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041059456
作品紹介・あらすじ
子供の頃から英語で仕事をすることに憧れていた貴美子は、一念発起して語学留学へ。帰国後、外資系企業への転職活動を始めるが……。外資のオキテに翻弄されながら正社員を目指すアラサ―女子のお仕事小説!
感想・レビュー・書評
-
キラキラ憧れで読むと現実に驚きます。
トモの言葉にめちゃくちゃ刺さりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
外資系企業とは関わりがなく、イメージがつかなかったけれど、いい部分も悪い部分もリアルに描かれていて興味深かった。
ビジネスライクで面倒がない人間関係、会社は守ってくれないという自己責任重視な考え方。
読んでいると、働くことの厳しさがヒシヒシと伝わってきて苦しくなる。それは、日系・外資どちらも同じだ。
世界中のどこの企業においてもなにより重要なのは「常識をわきまえマナーを守り、仕事をきちんとする」という極めてシンプルなことだと本書では書かれていた。
主人公は真面目に頑張って働いていたら、留学の実績や英語スキルなどではなく、そのひたむきや謙虚な性格が周囲に認められて、夢を掴み取っていた。仕事はスキル以上に求められるものが人間力である。
最近は、SNSで沢山の情報が流れ常に他人と比べて自信をなくしてしまいがち。
『自慢は、他人にひけらかすもの。
自信は、自分の中に持つもの。』
他人と比較して、自慢できるようなスキルがなくても、自分の中で得意なこと、良いところがあればそれでいいんだ、と新しい発見ができた。
少しずつ、自分の中に自信を蓄えていきたい。そして本書でいう“NICEな人”になりたい。 -
最後の言葉はとてもいい言葉だと感じる。
-
外資系ってどんなの?って思って軽く手に取った本
正直いまや日経もいろいろあるので、外資に限った話でもない無いかなと思った。
普段の仕事への向き合い方、人としてNICEであることが次の可能性を開くのは、外資に限らないだろう。
パワハラ上司などに出会った時、どうしたらいいか、に関しては悩ましいだろう。
本書では派遣ゆえにある程度守られてる、というか退路を選べている感はある。
ただ本当にヤバいのはその退路を選択できない場合だろう。 -
仕事系の小説は読むことはかなり久しぶり。
同世代の主人公の気持ちがわかる部分もあり、わからずとも理解できる部分ばかり。
最後の一行はかっこいいのひと言。 -
仕事に向き合う姿勢を学ぶことができた
就活・転職など未来への不安を抱いてる人に読んでほしい。
世の中には数えきれないほどの会社があって、働いてる人がいて、仕事があって、実際にどんなことをやっているのかは入ってみなければわからないし、会社の雰囲気も全く異なる。
自分の理想とは違ったり、思い描いてたものとは全く違うことの方が多い。
でもその中で自分の理想を実現するために、目の前の仕事に真摯に向き合うことが何よりも大切であり、それにより理想へと近づいていく。
現実的な内容だったが、それ以上に学びも多く、改めて自分の働き方を考えるきっかけとなる本だと思う。 -
仕事に対する姿勢について考えさせられる小説でした。途中、重い話になった時には読むのが辛かったですが、最後はスッキリしました
-
タイトルからとても期待していたけど、うーん、期待外れ。
どのページでもやたらガイシガイシと連呼されていたけど、この小説が語っていることって、日本企業でもどこでもありえることじゃないかな?
一番の問題は、主人公のものの考え方。
とにかく幼稚な思考で、うへーとなった。
たとえば、一緒に仕事をすることになった人たちについて、「あえて厳しいことを言う人=苦手」、「愛想のいい人=やさしくていい人」、ってすぐ決めつける。そして、最後にはワンパターンで「厳しい人もいい人だったー!」って。
おいおい、中学生かよ、と思った。
いい歳してそういう考え方の人も世の中には確かに存在していますけどねえ・・・外資関係ないよね。
私の中で、外資とは、ズバリ!
カルロス・ゴーン氏のような「欲深エグゼクティブ」が、ガイジンに慣れていない日本人を適当にあしらい、さんざんオイシイ思いをしようと思えば簡単にできちゃう、そんなスキだらけの日本の会社!!! というイメージです・・・・
いや、全部の外資がそうだとは言わないですよぉ--- ホホホ
ただ、ガイジン上司の言いなりな日本人社員、というのが外資の実態、という印象がどうしてもぬぐえず・・・(いや、上司にだけじゃなく、部下にもかも)
私はそういうリアルな内容を期待してたんですけどね。まさか女子中学生日記を読むはめになるとは。
まあ、そういうリアリティを期待する人は、それこそ日産の実録とか読めばいいのか・・・。 -
それぞれの職場、ビジネスの現場ではいろんなしきたりとかがあって、世間的に見れば、それはおかしいよね!ということはよくあることでしょう。
著者は、外資系企業で働く女子なのかもしれませんが、その分野のビジネスに興味がある人が読むと、楽しいのかも知れません。
ちょっと、今どきではない「業界あるあるに対して物申す」的な小説のように感じました。
興味のない分野が舞台になっている小説だったので、個人的に私が合わなかっただけなのかもしれません。
最後まで読まずにやめてしまいました。