脳科学捜査官 真田夏希 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041061671

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  • 民間から雇用された脳科学捜査官ー真田夏希。
    彼女は神奈川県警に雇用され初出動で爆弾魔と対決することになる。
    美女・高学歴の彼女だがゆえに男に縁がない。
    友人の紹介でなかなかイケてる男性とデートをするが、そのデートで爆発現場に遭遇する。

    お話の滑り出しはその知識や意識の高さが鼻につき、どうにも読むのに時間がかかったが、彼女の人となりに触れなくなる事件発生以降はグンと読みやすくなった。
    登場人物すべて名前をあてられている人はすべて戦国武将の氏を持っており、だからどうというワケもなく、ようわかりませんが、親しみやすくはあるのかもしれませぬ。
    ほんとに役職もキャラも歴史物語で描写されているようでもなく、(まあそもそもそんなキャラクターづけなど正確な描写かどうか不明なのだからいいですけど、それでもさあ、引用する以上はそれっぽくしてくれればユーモアも理解できるのにさぁ、ブツブツ)
    いちいちそのスマートなおしゃれっぽさが鼻をつき、やたらボサノバが流れたりペリエを飲んでみちゃったり、ほんとライフスタイルとしては「うわー・・(白目)」なんですが、まぁそういうストレスの散らし方をする人もいるだろうし、と一旦許して先を読む。
    あとは専門分野で「あー、そうなんですか」と読むしかない。
    こんなに文句たれたれなのに、なぜ星が平均の三つもあるのかというと、元地雷探知犬のアリシアの存在ですね。健気・・・ホロリ。
    アリシアのおかげでスルリと最後まで読みました。

    どうやら続編もあるようで、続編はこの本の記憶が薄れた頃ならチャレンジできるかも。夏希さんの個性が描写されなくなるほどお馴染みな作品になれば読める・・そのくらい夏希さんには魅力を感じませんでした。心理捜査とかプロファイリングとかテーマそのものは好き。

  • 文化祭の古本バザーで購入したような記憶があります。
    物語の舞台が神奈川県と地元であることや、物語の中に(本筋とは関わりませんが)学校の名前も出てくるなど、親近感の湧く部分がありました。

    主人公のキャラクター設定や、事件を引き起こす犯人の動機などを考えると、ミステリ作品そのものとしては少し物足りないところがありました。
    心理職特別捜査官として任官した主人公が、プロファイリングに代表される「心理学」の知識や専門の「脳科学」の知識を活かして操作を行う、というものですが、捜査の進展の過程に、そこはかとない嘘っぽさというか、安っぽさを感じてしまいました。
    一方で、犬嫌いの主人公が捜査を通して、半ば強引にバディを組まされた警察犬のアリシアと絆を結ぶ部分などは、(キャラ小説として定番とはいえ)ほほえましいものがあります。

  • 軽く読めます。テンポがよくおもしろかった。

  • もう一歩かな。色々な要素を詰め込んでるけど、もう一つ整理できてない。主人公は随所で脳科学の蘊蓄を語るけど、あまりストーリーには関係がない。その反面、犯人についてはほとんど語られてない。アリシアをもう少し掘り下げるか、犯人の視点でも導入したほうが小説としては盛り上がったんじゃないでしょうか。

  • 続編どっさりあるのでこれから楽しみ。

    アリシアの激動の犬生。日本での警察犬の暮らしがどうか怪我なく続くよう祈ってやまない。

    登場人物、これからどうなっていくのか増えるのかとか。

  • 精神科医を辞め、神奈川県警で心理分析官になった夏希の最初の事件は爆弾テロ。

    謎解きのカタルシスはそれほどでもないが、気軽に読めるのはいい。

  • 女性臨床心理士というと、他にもスーパーヒーローを
    連想してしまいますが、警察犬を相棒にする展開で
    新たな感じで面白かった。

  • 脳に関する描写が面白かった。

  •  心理学志望の高校生に勧めてはどうでしょうか?
     ちょっと調べ学習的なところはある。
     しかし、シリーズ1作目、ここからどう変化するか?
     すでに長期シリーズになっているようなので、検証したいところ。

  • 神奈川県警初の心理職特別捜査官に選ばれた真田さんの話。爆弾魔と対峙する真田さんの分析も興味深いし、県警のメンバーや察庁の方々も個性が強くて今後どうなるか気になる。警察犬のアリシアが可愛くて思わず応援したくなる。

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著者プロフィール

中央大学法学部政治学科を卒業後、神奈川県内の小学校で学校事務職員として勤務。2014年3月に小説執筆に専念するため、フリーとなる。社会保険労務士、行政書士の資格を持つ。熱烈なフラメンコファンであり、多くのアーティストを応援している。2014年 『私が愛したサムライの娘』で、第6回角川春樹小説賞受賞。15年同作で、第3回野村胡堂文学賞受賞。

「2023年 『脳科学捜査官 真田夏希 エキセントリック・ヴァーミリオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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