いつかの人質 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1560
感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041063392

感想・レビュー・書評

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  • 人間の怖さを描くのが得意な芦沢さん。
    読みやすくて展開もはやい。
    犯人側の人間は身勝手の極み。自己中心的…

    最初の章では意図としない不運なことが立て続けに起こって運命って恐ろしいなと思ったけどなんだか犯罪者の気質みたいなものが元々ある親子なんだろうなと思った

  • 期待してたのと少し違った。「急展開する圧巻のラスト」に期待しすぎたからかな?
    新手のストーカーの犠牲者となった愛子。優奈もまた。
    我が子が事件でも事故でも被害に遭えば、愛子の両親のような葛藤は自然な事なのだと思う。
    あと少しで3.11。子どもを亡くした親御さんたちのインタビュー報道が多いのでそこに目がいくのかも。
    愛子の成長が救いでした。

  • 「いつかの人質」 芦沢央
    一章一章、どういうこと??という疑問が出て没頭させられる
    僕の普段の読了時間よりとても早い3日ほどで読み切った
    話も面白かったけど、後半は夫のセリフが物語よりも興味深かった
    夫はセリフが興味深く、妻は心理描写に共感出来て「罪の余白」に次いで好き

  • わかった時になろほどーと思った。
    解説にこの作者はトリックから考えるとありましたが、納得。

  • 芦沢さんの本を読む前に必ず思うことは、「騙されないぞ」。
    今回は割と早い段階で見通せたので、その点ではよかった。
    かつて、誘拐というか、勝手に着いて行ったような展開で、だけどその結果目に障害を持つに至った少女がまた誘拐されてしまうことを軸に、関わる人物の視点で物語は進んでいきます。
    なんか、男目線で語られることが多くて、正直偏りすぎるきらいを感じた。特に誘拐された少女の母親目線がもう少しあれば良かった気はします。
    最後のエピローグは、「執着心の怖さ」を感じます。

  • 読んでいて自然と錯覚していました。後で読み直すと最初に物語の重要なヒントが書かれていますが、それを一読で見つけるのは至難の業だと思います。見破れた人はすごい。

  • 最後もやっとした。被害者である愛子は最後までひたすら可哀想でら犯人2人には明るい未来がありそうに終わったのなぜ?
    真犯人はそっち!?と驚くべき展開なんだろうけど、あんまりそこまでの驚きはなかった。途中途中優奈が犯人だとするとおかしい文章があったから。
    でもあまりにも落ち着いてる犯人が逆に怖かった。

  • 幼い頃に偶発的に誘拐され、12年後に再び誘拐された愛子。
    2度目の誘拐の理由があまりにも理不尽で…。
    愛子ちゃん以外の登場人物がみんななんかひどくて、愛子ちゃんの真っ直ぐさだけが救いでした。

  • 2回も誘拐されるって…可哀想過ぎる(涙)愛子ちゃん。
    1回目の誘拐で、目が不自由になったけど、それを感じさせないぐらい明るく生きている。
    それが、また、誘拐とは…
    でも、一緒に行った友達は、どうしてんねん。君らも多少の罪悪感はないのか?
    全然、登場してないような。それは、当事者のせいではなくて、作者のせいか^^;
    まぁ、そんな偶然は、あんまりないから、何か必然があるとは考えるな。
    更に1回目の誘拐の関係者が、関連すると。更に失踪してるとなると。
    警察もそう考えて、探す。
    失踪だけでは、な〜んもしてくれんかったのに…

    急展開するラストというほど、回ってはおらんけど、まぁまぁ面白かった。

    自身は、自覚なくても才能が溢れてくる人の近くにいてるとツライわな。

  • プロローグから引き込まれ、続く第一章からもテンポよく話が進みあっという間に読み終わった。

    とにかく愛子ちゃんが可哀想で仕方がない。
    昔も今も彼女は何も悪くないのに。

    中学生って悪意のない残酷さがあって、読んでいて辛かった。
    でも障害のある子にあんなに無神経になれるかなぁとも思ったり。
    犯人の動機は分かったけれど、その目的で誘拐したならあんなに酷いことしなくても・・

    必要以上に愛子ちゃんが悲しい目に遭っているように思えた。

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で、第3回「野性時代フロンティア文学賞」を受賞し、デビュー。16年刊行の『許されようとは思いません』が、「吉川英治文学新人賞」候補作に選出。18年『火のないところに煙は』で、「静岡書店大賞」を受賞、第16回「本屋大賞」にノミネートされる。20年刊行の『汚れた手をそこで拭かない』が、第164回「直木賞」、第42回「吉川英治文学新人賞」候補に選出された。その他著書に、『悪いものが、来ませんように』『今だけのあの子』『いつかの人質』『貘の耳たぶ』『僕の神さま』等がある。

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