父と私の桜尾通り商店街

著者 :
  • KADOKAWA
3.28
  • (40)
  • (117)
  • (166)
  • (49)
  • (20)
本棚登録 : 1261
感想 : 154
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041063415

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • このタイミングでこのタイトルだと、エッセイ集と間違える人がいそう。モグラハウスに元気をもらいました。

  • とても好き。今村さんの作品はいつも、え、そういう展開になるの?と思ってもみなかった方向に物語が進んだりするので、嬉しくなります。たまらないです。レーズンに、めちゃ笑いました。

  • 今村先生が描く少し歪んでしまった人が日常に溶け込もうとしている様子が怖くて切なくて恐ろしい。

  • 読んでる時は面白かった記憶があるが、数か月経って、内容が思い出せない(最近こんな感想ばかり・・)。もっと早く感想は書くべし。長編だった印象だが、いくつか話が収録されていたらしい。

    この商店街がパン屋さんの話は、最後が割と爽やかに終わった印象が薄っすらと。違ってたらごめんなさい。でも全体には、ちょっとおどろおどろしい雰囲気が漂っていた印象。それは話の内容が、というよりは登場人物達が独特の感性を持っている故、だったような印象。・・結局曖昧な感想になってしまった。

  • どの短篇も秀作です。
    分かりやすい文体で、読めない結末。
    その先の展開は読者次第。

    収録作品
    ・白いセーター
    ・ルルちゃん
    ・ひょうたんの精
    ・せとのママの誕生日
    ・モグラハウスの扉(書き下ろし)
    ・父と私の桜尾通り商店街

  • 残酷で不思議でちょっと気持ち悪い短編たち
    好き

  • 『星の子』『こちらあみ子』に続く今村夏子。

    同じ世界にいるのに違う世界に住んでいるような人の話というか、明らかに違和感のある話を不思議とほんわかと描く。語り口は暖かいのに、どの話も薄寒いというか、怖さを感じる。

    世の中にはなぜか、同じ言語で話しているのに話がぜんぜん通じない人が存在するけれど、登場人物たちに感じるのは、そういうどうしようもない断絶に似ている。

    あからさまにおかしなことを言っている登場人物よりも、平然とそこにいる主人公のほうに更に怖さを感じた。

    人に説明がしにくいけれど、今村夏子の書くものはざわざわして好き。

  • 表題作『父と私の桜尾通り商店街』を含む6編からなる短編集。
    また、不思議な世界に迷い込んでしまった。
    今村夏子さんが「おいで、おいで」と
    控えめに手招きをするから
    ペラペラとページを捲り
    少し意地の悪い登場人物たちにココロ奪われてしまった。

    好きなのは
    知育人形のルルちゃんの話。
    どの話も読み終えた後は
    ゾワゾワ、ザラザラとした気持ちになるのだが
    きっとまた、今村さんの本を手にするのだろう。

  • 3.8 不条理だけど引き込まれる話。社会の中で居心地の悪さを感じている人たちの物語。自分もはそうだから、共感がある。白いセーターの話が好き。

  • 芥川賞受賞ときいて過去作品をチェキ.スッキリしない,割り切れない話のとじかたがトレードマーク.通勤読書には少々ツライ.

全154件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1980年広島県生まれ。2010年『あたらしい娘』で「太宰治賞」を受賞。『こちらあみ子』と改題し、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で、11年に「三島由紀夫賞」受賞する。17年『あひる』で「河合隼雄物語賞」、『星の子』で「野間文芸新人賞」、19年『むらさきのスカートの女』で「芥川賞」を受賞する。

今村夏子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×