南国太平記 (上) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041063477

作品紹介・あらすじ

明治の夜明けも近い幕末、薩摩藩主島津斉興の世子斉彬と、わが子久光を藩主の座につけたいと願う斉興の愛妾お由羅の方との間に激しい抗争が巻き起こる。薩摩の御家騒動を描く、著者の代表作。

感想・レビュー・書評

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  • 著者、直木三十五さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    直木 三十五(なおき さんじゅうご、1891年〈明治24年〉2月12日 - 1934年〈昭和9年〉2月24日)は、日本の小説家、脚本家、映画監督。本名は植村 宗一(うえむら そういち)。弟は東洋史学者の植村清二。エンターテインメント系の作品に与えられる直木三十五賞(通称「直木賞」)は、彼に由来する。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    明治の夜明けも近い幕末、薩摩藩主島津斉興の世子斉彬と、わが子久光を藩主の座につけたいと願う斉興の愛妾お由羅の方との間に激しい抗争が巻き起こる。薩摩の御家騒動を描く、著者の代表作。

    ---引用終了


    関連人物の生年没年を見ておきます。

    島津斉興(1791~1859)
    島津斉彬(1809~1858)
    島津久光(1817~1887)
    お由羅の方(1795~1866)

  • 益満 P542~543
    斉彬 P544~546

    ページいっぱいに、一気に書かれていた。
    セリフが熱い。気迫が伝わる。気持ちが溢れている。

    「下」を読むのは今からだけど、多分、この数ページの二人の会話が、この本の主題な気がするくらい、意味深い会話でした。

    理解してくれる人が一人でもいる。
    そのことの確かさは勇気を与えてくれる。
    ただ、それは時代がうねる瞬間は、悲哀も生む。

    生きるというのは、とても簡単で、ただただ難しい、ですね。

  • 2/24は「南国忌」 直木三十五の忌日
    「南国忌」という呼び名のもととなったのは、
    彼の作品『南国太平記』。10度も映画化されました。

  • 直木賞の直樹三十五さんの代表作

  • 幕末の薩摩藩「お由羅騒動」を題材とした作品。仙波一家をはじめとする「軽輩の者」たちが主人公である群像劇です。みんなよく知ってる歴史上の人物の名前もチラッと出るよ!
    わたしは大河の「篤姫」を履修済みで、史実におけるだいたいの流れを知った上で読んでるけど、黒船来航前後(12代将軍あたり)の薩摩藩に関する知識がゼロの人が読んでも、それはそれで楽しめそうかな。作中で説明はちゃんとされてます。
    チャンバラ物に詳しくないためチャンバラシーンではなかなか頭が追いつかない部分もありましたが、続きが気になりすぎる〜!!と知らないうちにぐいぐい引き込まれて、これは流行作にもなるわ…と納得。平成生まれで令和に生きるわたしでさえそう思うんですからね!!

    このお話に根っからの悪人は存在していない、という印象です。悪役として描かれる斉興やお由羅、牧でさえ、我が子の成長に目を細めたり、新入りの女中や寵臣である家老に対する情け深い一面を見せたり、師への敬愛をにじませたりする。人情味がありながらも超然とした斉彬の雰囲気には圧倒される…
    小太郎はどうする!?益満や綱手の決断は!?深雪はいったいどうなるの〜〜!?!?
    早く下巻も読みたい読みたい!!

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著者プロフィール

1891年生まれ。1934年没。小説家、また脚本家、映画監督。早稲田大学英文科中退。 1923年『文藝春秋』の創刊に参加して文壇ゴシップ欄を担当。毒舌で話題を呼び,『由比根元大殺記』 (1929) ,『南国太平記』 (30~31) の成功で流行作家となった。32年には「ファシズム宣言」をし,国策的傾向の強い『日本の戦慄』で文壇に波紋を投じた。現在、エンターテインメント系の作品に与えられる直木三十五賞(通称「直木賞」)は、彼に由来する。

「2017年 『南国太平記 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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