最後の晩ごはん かけだし俳優とピザトースト (角川文庫)

著者 : 椹野道流

• KADOKAWA (2018年6月15日発売)

作品紹介・あらすじ

兵庫県芦屋市。夜から朝まで営業の定食屋「ばんめし屋」で働く元俳優の海里は、後輩の役者、李英に頼まれて芝居の読み合わせに付き合うことに。ところが練習場所に「名も無き役者の幽霊」が現れて……！？

感想・レビュー・書評

[ニャ～さんの感想 · 2024年2月28日]

海里が尊敬する俳優が主宰する舞台にヘルプで上がることに。淡海先生の問いかけもあり、少しずつ芸能界に復帰する可能性もあるのだろうか、と。本作では、李英の稽古にとことん付き合う様子や成仏できないエキストラ俳優への対応を見るに、海里って真面目だしマメだしいいやつだなぁと改めて感じた。それにしても朝ドラ女優、「許してくれないの？」とは面の皮が厚いことで。

[hazel8483さんの感想 · 2023年10月10日]

俳優時代の後輩・李英の頼みで
カラオケ店で台本読みの相手をしたら
幽霊が喜んでくれました〜。
てなわけで。
舞台成功させて、成仏してもらいましょ。

今回は意思疎通のできない系の幽霊でしたが
とってもいい人（幽霊）で
最後に思い出のピザも食べられて
良かった、良かった。

海里が芸能界を追われる原因になった
女優との再会もあり
少しずつ心の傷にも向かい合える強さが
彼の中に育ってきたようですね。

[げるぷさんの感想 · 2023年6月18日]

役者やりたいんだろう、だったら早く戻ったほうが良いよ。

[ひなみささんの感想 · 2023年5月19日]

海里くんが、舞台俳優の幽霊さんのつながりもあり久しぶりの舞台に出た話。

[miakaさんの感想 · 2021年10月16日]

今回は夏神さん、海里が夏バテで食欲が無いことから美味しい食事より海里の舞台出演の話がメインかな。
関西と関東のお肉の部位の呼び方の違いは面白いし、ポテトケイクやスフレッドは簡単で美味しそう。
海里と元所属事務所社長の関係もいいいよね。
お互い、近すぎず離れすぎずって感じで。
社長、海里を切ったけど姉御肌で今も身内と同じように心配しているんだろうね。

[aoi-soraさんの感想 · 2021年9月25日]

シリーズ第10弾。
今回は海里の役者への思いと、名も無き役者の幽霊のお話がメイン。
最初から最後まで、すごく良かった。

小説家の淡海先生の「もう一度、役者の道に戻りたくはないかい？」
と言う問いかけから始まっていく。
夏神は、海里が好きな道に戻りたいとき、自分が足枷になりたくないと思い悩み、海里の兄に相談する。
その場面がとても良い。
兄の一憲が「夏神さんは海里の錨だ」と言う。
「あなたという錨と心ゆくまで絆を結んでから旅立ちたいと思っている」
素敵な言葉。

後輩の李英に頼まれて、芝居の読み合わせに付き合う海里。
そこからの展開がまた良い。
海里の成長ぶりが描かれていて、胸が熱くなった。
巻末のお料理レシピも楽しいです。

[乱読ぴょんさんの感想 · 2021年8月19日]

再読

2018/11/14了

[ゆふぃさんの感想 · 2021年5月22日]

今回は海里メインのお話。この作者の書くお話は、軽く楽しめるのに、絶妙に刺さってくるので好きです

[kitanoさんの感想 · 2021年4月22日]

話が動き出してきたぞ！
マサカの舞台に代演
マサカの因縁の女優との対面

[夜狼寺 大さんの感想 · 2021年4月7日]

今回は、ずっと心に引っかかっていたスキャンダルに自分なりのケリをつけることが出来て、海里は、ほんの少し前に進めたかな。舞台のトラブルは李英とササクラさんがあらかじめ仕組んだことかと思っていたけど違ったみたい。最終的に海里は役者に戻るんだろうなあ。

著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ（講談社）、「最後の晩ごはん」（KADOKAWA）、「時をかける眼鏡」（集英社）など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件　５』 で使われていた紹介文から引用しています。」