最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 647
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041068892

作品紹介・あらすじ

ばんめし屋を訪れた中学生の少女。その目的は「幽霊に会うこと」。店員の海里たちは困惑し、幽霊など出ないと嘘をつく。一方作家の淡海が海里をモデルにした小説が完成。しかし彼は驚きの行動に出て……。

感想・レビュー・書評

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  • 「この小説のモデルは五十嵐海里」と淡海がワイドショーで予定外のカミングアウト!またしても大変な騒ぎになったばんめし屋だが、夏神も海里も前回とは違ってたくましい。淡海が勝手なことをしたのは海里の復帰のためと自分のため、本人が語った通り両方なのだろうが、やはり少しアンフェアではないかとも思う。
    幽霊関係は、父親の自殺の真相を知りたい少女との交流。まさかの呼び出し……と思わせつつ、納得できる落とし所。功労者はロイドだ。

  • 淡海先生の爆弾発言のせいで
    またまた受難の海里。
    でもまぁ、先生にも考えがあって。
    海里が自分の気持ちを見つめ直す
    機会になったかな〜。
    家族とたっぷり触れ合えたし( ̄▽ ̄)

    幽霊がらみは変形パターンで
    中学生の少女が来店して
    「幽霊に会いたい」と言い出した!
    はたしてその真意は?

    このカンナちゃんが、なかなかいいキャラで。
    別に幽霊じゃないから
    また顔を見せてくれると嬉しいな。

  • 飄々として大人しそうな人が、実は別の面が。ありがち、ありがち。

  • 思い合いつつすれ違った家族のお話。
    今回は幽霊少なめ。
    淡海先生の本により、かき乱されたけど、その波があったことでみんなとの絆が深まった感じ〜
    でも海里くんの今後もなんとなーく決められて、スッキリ。

  • ばんめし屋シリーズ 11

    海里がモデルの小説がいよいよ完成し
    ドラマ化の際には主役を!との作家からのオファーが。

    海里はどう結論を出すのか。
    1歩前へ進むのか。

    幽霊は今回は直接の登場なし(笑)
    それでも父親の死の真相を知りたい女子中学生の話もからみ、ハートフルな展開。

  • 淡海先生の小説完成したと思ったら先生とんでもない爆弾発言してまたマスコミが群がる事に
    海里は勿論ばんめし屋の主人・夏神もマスコミに翻弄された事のある人だから見ててハラハラした。

    最初の原因も多少落ち着き、人として成長もしてきた海里はこの騒動を切っ掛けに芸能界に戻るのか?みたいな展開もいれてきているので見ていて楽しかった。

  • なんだかんだ言いつつ、海里の周りって本当に海里の事を考えてくれるよね。淡海先生はやり方は荒っぽいけど海里に自分の気持ちや立ち位置に向き合うきっかけくれたし、夏神さんや家族は海里を守ろうとそれぞれ頑張ってくれるし。
    特に奈津さんがポジティブでいいよね。
    どんなことでも楽しんじゃう強さ。だからこそ、一憲さんも頭が上がらないんだろうな。
    今回関わったカンナちゃんのパパの話。気持ちはわかるけど、でも自己満の気がするなぁ。
    キレイに終わっていたけど、自分の為に父親がお金と引き換えに死を選ぶってやっぱりトラウマになるよ。
    いくらそれが親の愛だって言われたって、しこりは残る気がする。

  • シリーズ第11弾。
    回を重ねる程、主人公の海里の今後が気になって仕方ない。

    作家の淡海が海里をモデルに書いた小説がいよいよ完成。
    完成したら真っ先に読ませてくれる、と言っていたのに、それをテレビで知る海里。
    そして私達読者はプロローグで、淡海が爆弾発言する事を知っているので、かなりドキドキで読み進める事になる。

    三章、試される心。
    四章、投げられた小石。
    本当に大波乱ではあるが、海里はしっかりと地に足をつけた成長を見せ、家族の絆は強くなり、夏神の愛情もより強く感じられる。
    ロイドの存在も心強い。
    海里がいつか俳優の道へ戻る日が来ることを予感させる物語。

    そして今回の幽霊は、なんと幽霊ではなく、会いたいと強く願った事による幻。
    とても良いお話でした。

  • プロローグで淡海先生の決心を聞いて、あぁ、このまま海里君は俳優のカイリ君に戻っていくのね。。。なんて思ってたのに問題は、そんなに簡単なものじゃなくて、それをじわじわと感じさせていく、まわりの優しい人たちに、泣けてくる。
    カンナちゃん家クリパに、五十嵐家のパジャマパーティ。なんかとても暖かかった(^^)
    ぐじゃぐじゃロールキャベツをお師匠さんに懺悔する夏神さんもとてもキュート。
    仁木刑事の新相棒竹中くんもナイスだな~。
    ちょっとだけ新しい関係になる夏神さんと海里君、そしてロイドに、幸あれと祈りたい♪

  • 淡路先生、攻めたなぁ

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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