光炎の人 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 57
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041082126

作品紹介・あらすじ

大阪の工場ですべてを技術開発に捧げた音三郎。新たな可能性を求めて東京へ移った彼を待ち受けていたものとは? 大戦の足音が聞こえる中、音三郎の運命は……。数多の賞を受賞した著者の記念碑的大河小説

感想・レビュー・書評

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  • 木内昇「光炎の人」書評 時代に翻弄(ほんろう)される技術者の野心|好書好日
    https://book.asahi.com/article/11589908

    【書評】書評家・大矢博子が読む『光炎の人』木内昇著 科学技術と人間の葛藤活写(1/2ページ) - 産経ニュース
    https://www.sankei.com/article/20160918-RHCL67GLKJINDLPQSBTPXM5CIU/

    「光炎の人 下」 木内 昇[角川文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/321901000158/

  • そうか。最終的な着地点は、何と張作霖爆殺事件なんだ。途中からそんな気がしてきて、浅田次郎の件の作品が物凄く好きな自分としては、そういう点でも、本作がだんだんと面白く読めるようになってきた。主人公のキャラは、結局最後まで好きになれないものだったけど、だからこそこんなクライマックスが成り立つってもの。触るものみな傷つけて、ありとあらゆる人間関係を拒否してきたもんな~、って感慨もひとしお。手放しで好き!って感じでもないんだけど、小難しい機械の話とかも頻繁に出てきながらも、それでも頁を繰る手が止まらなかったのは、物語に引きつけられたからに違いない。力作。

  • 史実をもとにどこまでフィクションを盛り込むか、が作者の手腕が問われるところである。
    技術者が自分の夢をただ実現したいがために、実行したことが、戦争の中の事件に巻き込まれていく。
    冷静さを欠いた音三郎と冷静沈着に処断する利平の結末は、戦時中の狂気に誘われる人々を想像させる。

  • 【所蔵館】
    総合図書館中百舌鳥

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000951782

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著者プロフィール

1967年生まれ。出版社勤務を経て、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。08年『茗荷谷の猫』が話題となり、09年回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、11年『漂砂のうたう』で直木賞、14年『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞。他の小説作品に『浮世女房洒落日記』『笑い三年、泣き三月。』『ある男』『よこまち余話』、エッセイに『みちくさ道中』などがある。

「2019年 『光炎の人 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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