大河の剣(一) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041089132

作品紹介・あらすじ

川越の寺尾村の名主の長男・山本大河は、村の者が呆れるほどのやんちゃ坊主ぶりを発揮していた。あまりの無法行為に手をやく父・甚三郎は、大河を勝光寺の和尚に預け、性根を叩き直すことを決めた。だが、大河の性根は直るどころか、やがて強い意志となって表れてきた。「剣で強くなりたい」との想いは、武者修行途中の剣士・高柳との出会いによって、大河の運命を大きく変えていく──。著者渾身の書き下ろし長篇時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 大河の剣シリーズの1作目 
    2020.08発行。字の大きさは…小(字の大きさは中だが、字が薄いので小)。

    武州川越の名主の跡取り山本大河の剣術一筋にかける青春剣術物語です。

    暴れ者の大河は、寺に入れられるが、それでも剣で身を立てたいと希望を捨てず。
    とうとう川越を出て、江戸の川越藩江戸藩邸の剣術指南役・秋本佐蔵家に住み込み、剣術の修業を始めることになります。佐蔵に師事して2年、剣の腕を上げた大河を、北辰一刀流千葉定吉の鍛冶橋の玄武館道場で修業することが許されます。
    玄武館で、初目録、中目録、大目録皆伝を許された大河は、玄武館で1番になることを目指しますが……。生活費に困り、傘張りの内職をしながら道場に通います。

    【読後】
    佐蔵の娘・お冬が物語に華を添えると思っていたのですが、佐蔵亡きあと、嫁に行ってしまいました。今度は、道場主千葉定吉の娘・佐那が出て来ますが……。佐那は、坂本龍馬の許嫁ですから、この物語は、どうも彩が乏しいです(苦笑)
    剣術一筋はいいのですが、物語がぎすぎすしてきます。
    そのうえ、最後は、物語の途中で切れて「二巻につづく」と書いて有ります(笑)
    呆れるしか有りませんが、気になるので二巻目も読むこととします(苦笑)
    2021.02.05読了

  • 2020年8月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。剣の道を極めようとする名主の息子の山本大河。江戸での剣術修業で1巻目は終了したが、幕末も近いこの時代、次はどう展開するのかが、気にかかります。

  • 幕末も近い頃、川越にとんでもない暴れん坊が存在した。名前は大河。名主である父親のところには、周りの百姓から文句がやまない。毎日謝りっぱなしだった。

    名主にはならない、跡取りは妹に婿を。という大河。

    はじめは、剣術に反対していた父親だったが、実際に修行をすれば、すぐに現実に気がつき諦めるだろうと江戸へ送る。

    だが大河は諦めずに切磋琢磨して修行を続けた。

    とある時、浦賀に黒船がやってくる。


    西洋の力、文化が押し寄せる時代にどんな風に剣を極めようとするのか?
    第1巻。

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著者プロフィール

1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。人気シリーズに「隠密船頭」(光文社時代小説文庫)、「浪人奉行」(双葉文庫)、「武士の流儀」(文春文庫)などがある。

「2023年 『大河の剣(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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